
ティーダ&ラティオの登場で、その歴史を閉じてしまったサニー。
最終型のB15に至っては、マイナーの度に整理され、まるで商用社用専用車種の赴きがあったが、かつては日本でもサニーの存在は熱かったのだ・・・。
特に110、310サニーのサーキットでの激走は脳裏から離れる事は無い。
そんなサニーだが、海外へ目を向けると、今の我々からは信じられないくらいの支持を得ているのだ。
特にメキシコではB13サニーが、今だ「ツル」という名で生産されており、VWをしのいで、もはや国民車としてのステータスと親しみを持たれていることは、大いに誇りに思ってよい快挙だろう。
北米でも、手軽でスポティーなコンパクトカーとしてB12から特に熱狂的な支持を得ている。
彼の地では、ファーストカー的用途で無く、セカンドカー、サードカー、もしくは富裕層の奥様方のプライヴェートカーやそういった層の子供たちの手軽なクルマとして幅広い層に支持されているのである。
そういった用途から、もちろんセダンもリリースされているが、もっぱら一人か二人しか乗らない事が多いので、日本には無い2ドアの需要が高く、日産もそれに呼応したモデルを投入している。
そんな安くて高性能なサニー(現地ではセントラ)であるから、若者たちが目をつけないハズは無い。
北米では、まったく元気なセントラ2ドアをいたる所で目にする事ができるのだ。
画像の上段はB12セントラの社外エアロの広告で、中段は日産のB13セントラの広告である。
日本では、需要の無さから昭和50年代までには絶滅してしまった、2ドアセダンというカテゴリーが、北米ではこうも輝かしく活気があるのだと広告ひとつ見ても分るだろう・・・
下段の画像は、まさにスポーツしているセントラ達の画像である。
日本ではB13なんて、モータスポーツの片鱗も見せていなかったが、どうだ!こうもカッコ良くなるんだぞう!という見本ではないだろうか・・
下段右側は、4ドアしか無くなってしまったが、現行B15の超リアルモデルSE-Rのレースモデルの画像である。
特にこのB15セントラは、「Nissan Sentra Worldchallenge」というカテゴリのモデルである。
ブランドのイメージを上げるのも下げるのも、メーカーの熱意・・だという好例が北米のセントラの姿ではないだろうか。。
単純に、ブランドをリニューアルすれば良くなるという妄想に囚われている日本のメーカーに対して、北米の彼らは、自ら身を挺して警鐘乱打しているかの如くであると私は感じているのだが・・・。
Posted at 2005/03/10 11:00:21 | |
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