
僕は、お昼を食べる事が少ない。。。
最近は忙しくて時間が取れないし・・・少々ダイエットも考えないといけない・・と密かに思っているからなのだ。
それでも今日は、外の寒さと無性に蕎麦屋の「かつどん」が食べたくなって、会社の近くの路地を一本入ったところに在る、古くからやってるだろう「蕎麦屋」に入った。
僕は、人より時間をずらしてお昼時間を取るせいもあって、1時ちょい前の、そのお店の中はガラガラだった。
その蕎麦屋は、ちょっと腰の曲がりかけたお婆さんと、熟年の女性二人の合わせて3人で切り盛りしているお店だ。
無論、「盛り」だとか「かけ」とか「蕎麦」を頼む人が多いのだが、意外に「カレーライス」を頼む人が多いのも見ていて面白い。
たしかに、蕎麦屋の「カレー」は、ダシ汁でカレーを作っているので、風味が独特でコクがあって美味しいのだ。
中には「蕎麦屋」で「カレー」なんぞ邪道だ!といぶかる御仁も居られるが、騙されたと思って「蕎麦屋」のカレーを食べてみるといい、意外な美味しさにハマる事があるので要注意かもしれない。。。
さてさて本題の「かつどん」だが、ここの店の「かつどん」は¥780-という価格で、量は他所より少々多目で、アサリ汁と香の物が付いてくる。
また、カツの質がいい!
脂身は多からず少なからず、肉汁が豊富で、変なクセが無い。
そして、意外に見落としがちなのが、カツを閉じる「玉子」の固さだ!!「固く」なり過ぎず、「やわらか」過ぎず・・・微妙な半熟加減で、カツとご飯を頬張る時に、これまた微妙に絡んできて、タレの辛さを上手く包み込んでくれる。
ハフハフ熱いカツとご飯を頬張りながら、香の物を摘む・・・あ"ぁ~日本人に生まれて良かったぁ~と思う瞬間だ。
箸休めにススル「アサリ汁」の塩加減が、これまた最高だ。
そうして、滅多に無い至福の時間を過ごした後に訪れるのが、会計という現実問題だ。
サイフの中身を覗くと、おぉ、ちょうど小銭で「¥780-」があるではないか、目視で百円玉と五百円玉をかぞえ、年季の入ったレジスターの前に進むと、例のお婆さんがニコニコしながら、「780えん」と僕に伝えた。
フンフン、今日は丁度小銭があるので任せてください!と、サイフの小銭入れから百円玉を二枚出し、次に五百円玉、そして十円玉を一枚二枚と出してゆくと。。。
最後の十円玉と思ったのが、実は「5円」玉だった!!
こりゃイカン!と慌てて、レジ台に載せた小銭たちをサイフに戻そうとすると、お婆ちゃんが、すかさず僕が5円玉を十円玉と間違えた事に気付き、「イイ、イイ、イイから、年寄りの目には確かに80円が見えた・・」と言って、「775円」から「5円」を僕に押し付け、そそくさとレジの中に「770円」を納めてしまった。
すると、またニコニコしながら「ありがとうございます、また来て下さいね。。」と言われると、もう、「どうもどうも・・・」と言って店を出ざる得なくなってしまった。
そうそう僕は、このお店に行ってる訳でもないのに、「十円」をまけてくれたのだ。
たかが「十円」と言う無かれ。
普通にお店に入って「十円」でも足りないと怪訝な顔をされるのが普通だろうに、それをニコニコと「足りてる」と言ってくれる「蕎麦屋」なんてそうないだろう。。
僕にとって「おすすめのお店」に違い無いのだが、みんカラの「おすすめスポット」には紹介したくない、秘密のお店。。がまた一軒増えた昼休みだった。。。
なんだか、身体だけでなく、心まで温まった「かつどん」であった。。。
注)画像のカツドンは手持の画像で、このお店のものではありません。。。悪しからず。
Posted at 2005/12/09 01:12:03 | |
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