
昨今の燃料代の急騰を見るに付け、ある時代のことを思い出した。
そう!「オイルショック」だ。
それまでガソリンなんて ¥60/L だの ¥70/L だったのが、ある日を境に ¥100/L だの¥100/L 越えしたもんだから、そりゃ大騒ぎになった。
特にスポーツカーという類のクルマに乗っていた連中には、まさに危機的状況で、次々と大人しいクルマに乗り換える連中がたくさんいたもんだ。
その中で加滅的な打撃を受けたのが・・・・「ロータリー車」であった。
造る方もクルマを作っても売れない、でも工場は稼動させないといけない、という事で在庫の山ができ。売れないロータリー車は、宇品工場もあふれ、人里離れた山林の中に並べられ、錆々になってゆく姿を見たモンであった。
さらに状況が悪くなると、「出向」と言う名前で、技術だろうがなんだろうが、各地の販売店に行かされて、販売なんてやった事も無いのに、一台でも多く売れ!と言われて、悲惨な目にあったマツダマンを多く見てきたモンだ。
もっと悲惨だったのは、ロータリー車に乗っている連中で、それまで「レシプロなんて目じゃない!」とか、これからは「ロータリーの時代だ!」な~んて言っていたのが、普通に走って 7~8Km/L で、本気を出すと 5Km/L を簡単に割ってしまう・・・という燃料喰いにほとほと困り果てていた。。。
そのころ、「そうだ!ロータリーは色々な燃料でも走れる!」というハナシがアチコチで聞かれるようになって、それを実践していた連中が居た事を思い出したのだ。
まずガソリンスタンドに行って、満タンにせず、合せて「灯油」を買ってくる。家に帰るとおもむろに「灯油」を給油・・・
当時聞いたハナシでは、3割くらいまで混ぜても平気で走るけど、白煙が出るし排気ガスが「灯油臭い」という事であった。さらにツワモノも居て、もっと混ぜてみよう・・・と実践した連中も居たという。。。
まさか今のご時世に、そんな事をする「輩」は居ないだろうが、ほんと当時は切実な問題で、そんなハナシも結構あったりした。。
「¥200/L」は行くだろう・・・という昨今、クルマのあり方を見直す時期なのかもしれない。。。
環境問題と資源の枯渇が現実味を帯びてきた今、僕達一人一人に何ができるか考える時代なのかもしれない、そんな事を思いながら当時を思い出したのであった。
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Posted at 2007/11/11 17:58:42 | |
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