
此処の所 taxi ネタが続いて恐縮だが、日産が小型車枠のタクシー仕様を放棄して以来、色々な話題が全国から飛び込んできている。
クルーを維持管理するために、中古を含めて買い増しした法人も居たと言う。
個人ユースに至っては、それぞれの努力で現行車を改造してまで、日産小型枠タクシーの火を存続させようとしている。
そんな中、昨年の秋口に大きなニュースが飛び込んできた。
それが、鹿児島日産自動車が独自にラティオを改造してタクシー仕様を開発したというものだ。
九州と言えば、どうも、あの有名になった3ナンバー車でも5ナンバー車にしてしまうという豪腕を発揮した某業者の姿を思い浮かべたりするのだが、そんな話題はさて置いて、ここまで地方のディーラーが、小型車枠のタクシーを開発する熱意の根源は、
これが、ある時期話題になった、3ナンバー 車でも 5ナンバー にしてしまう伝説の業者の作品だ!
5枠小型車枠の車種に乗り続けたいが、「間違っても日産車、トヨタ車しか乗らない」とか、
周りを見て「トヨタは多過ぎて・・」とか、もっと有難いのは
「やっぱり
日産車 が好きだ!」
という潜在的なニーズが、結構あるという理由からだ。
もちろん、手持が無くタクシー需要をライヴァルのトヨタに牛耳られる事に悔しい思いをする地方ディーラーの現実も見逃せない事実だ。
まぁ、そんな需要なんて、会社全体で見れば「微々たるモンだ」と当の日産は高を括っているのだが、そうした小さな需要さえも、最小限のコストで実現して、如いてはそれが全体の販売台数の増加に繋がっているトヨタの強かさは、憎っくきトヨタであるが 「天晴れ」 というしかない。
そんな思いで、先月の発表された月間販売台数、ベストテンの実績を見ると、日産は、未だに「ミニヴァンNo.1」だと過去の栄光ばかり宣伝する 「セレナ」 しかランクインしていない様子を、日産の連中はどう思っているのだろうか?
「良いクルマ造っているのだから、販売台数は関係ない」とか
「グローバルで売れているので国内で不振なのは仕方が無い」、
「本質的なクルマを作っているのだが、それが理解されず残念」
などど、自国のニーズ、消費者に背を向けた企業に、「日本」の企業だという資格はあるのだろうか?
現在のタクシーのニーズを見るに付け、そこまで努力して日産小型車の火を守ろうとするディーラーの姿、やる気の無いメーカーの姿垣間見れて実に、心強くまた残念な気がするのは僕だけだろうか?
以前は、どこの駅前でも 日産 vs トヨタ のタクシーが火花を散らしていたモノだ・・・
どこの駅前に行っても、日産のタクシーとトヨタのタクシーが、どちらも譲らないぞ!と言わんばかりに溢れている姿は、もう見れないのだろうか?
非常に残念だ。
Posted at 2010/05/22 13:11:47 | |
トラックバック(0) |
レアタクシー | クルマ