
ヴォルヴォはいいクルマだ。そして意外と言っては失礼だが「速い」。
そして、ヴォルヴォと言えば「安全性」というキーワードで実に面白いメーカーなんだが、僕個人としては今ヒトツ触手が伸びなかった。
それは内装の触った感蝕、パーテーションの間隔などが、現在のレヴェルで見ればイマイチ、イマニで、これを毎日乗るとなるとちょっとねぇと感じていたからだ。
まぁ、僕的には興味があっても、買う事の無い(経済力的に買えない)クルマなんだから、「余計なお世話だろう」という声無き声が聞えて来そうだが、まぁクルマ好きの端くれとしては、喰わず嫌い無く、色々なクルマに接してあーでもない、こーでもないと言いたい・・・という本能がある事を、何卒、ご理解ご容赦頂きたいと言いたいのだが・・・・閑話休題。
そんなヴォルヴォなんだが、今回のS60とV60に関しては、どうも僕の琴線に触れてしまったようだ。なんたってエクステリアがカッコイイ。そして、数百メーターしか走っていないが、おいおい、これがあのヴォルヴォか?と思うくらい、カチッとしたフィーリングに驚いてしまった次第なのだ。
そんな中、久々の週末に時間が開いて、どうぞお越し下さいと言わんばかりに、丁度ヴォルヴォカーズの前を走っていたので、赴くままに X-Car を、ヴォルヴォカーズの駐車場に滑り込ませてしまったという訳だ。
そこには、V60にV70、C30、そしてS60が置いてあり、じっくり眺めて見る事にした。しかし、よそのメーカーのディーラーは、どこも人影がまばらなのに、ヴォルヴォだけは、ざっと数えただけでも、7人近く、そして家族連れが3組も来ていた。そして、営業マンも元気一杯で活気の溢れるもんであった。
実はC30は、ジックリと内装を見た事が無かったので、今回、時間を掛けて見てみたのだが、
オフホワイトの内装に、薄いセンターパネル、そして独特の機構のサイドブレーキと見ていて楽しい。
デザインは本当に面白いのだが、平べったい内張りに、触ると固い表皮、ドアを開けると、無造作に開いた穴などが目立ち、う~ん・・・と感じてしまうのだった。確かに、クルマって走ってナンボと言うのは分るが、それ以外の付加価値というモノも、最近は要求される訳でねぇ。。。
ほんのちょっとの失意の中、良いよ本命のS60に接近遭遇した訳だが、今回は、前回と違って時間もたっぷりあって、これでもか!というくらい眺めさせてもらった次第だ。
ヴォルヴォ独特の安っぽさなんて微塵も無い。ポジションも自然で変な出っ張りもなく快適なフロント周りだ。
スッとフロントシートに身を沈めると、これまでのヴォルヴォに感じていた、どことなく安い雰囲気なんて全く感じなかった。ぱっと見た目の表皮の感じも固い感じが無く、シットリとまでは行かないが、触った感じも実際の感蝕も質感があって、これなら諭吉さんを400人も500人も揃えて損は無いと実感した。
メーターの視認性や、スティアリングの位置、色々なボタン、スイッチの位置関係も良好で、自然な感じである。
ただ、やはりと言うかデザイン的な問題で、ショルダーラインは高めで、何よりフロント先端に付いては、古来からの日本人体型の僕にとって絶望的に見る事は出来なかった。
それでも、それらは「慣れ」が解決してくるファクターでもあり、これまで内装の質感でヴォルヴォを敬遠していた人達にも、これなら大丈夫と言える位のクオリティアップがなされていた事に、ヴォルヴォの本気加減を垣間見た気がしたという次第なのだ。
そして、よいよリヤシートに乗り込む事にした。
Posted at 2011/05/20 05:15:03 | |
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