
エクステリアもカッコイイ!そして、これまでヴォルヴォが苦手としてきた内装の質感も劇的に良くなっているS60なんだが、その流麗なエクステリアを見ると心配になるのがリヤシートの居心地だ。
フロントシートを、旧来の日本人体型である僕の胴長短足ポジションにセットして、リヤシートに回ってみる事にした。
まず気になったのが、リヤドアの形状だ。
デザイン上の、この張り出しが、狭い日本の駐車場ではネックになる。あと数センチドアが開いたらという場面だ。
実質的な開口部は、身体を不自然に曲げたりしなくともスッと入るモンで、たとえば最近の日産LクラスのセダンでダメダメなBピラーの根元、ここが後ろに在りすぎて、足先が入りづらいなんてなく、自然に足先も室内に入れる事ができるのだが、デザイン上の要求で、後ろへ引っ張ったドアの出っ張り部分が、実質的な開口角度を狭めてしまっているのだ。。
この画像の矢印の部分があるが故に、狭い駐車場などでドアを開ける際に隣の車、壁に干渉してしまう為に大きく開けられない・・・そうなると、雨などの時に急いで乗りたいと言う時にイライラしてしまうモンなのだ。。。
ドアのオープニング形状に、デザイン重視の弊害を見つつ、実際に乗り込んで見ると、
しっかりとした居住空間。背もたれの角度も適切でいたく快適。ただフロントシート下のレールの幅が狭く、足先はちょっと窮屈か・・・となりで、うちの子が外が見えないよぉ~とクレーム中(笑)
デザイン重視というエクステリアで心配した背もたれの角度も適切で、実に自然に座れるし、フロントシートまでの距離もあって広々とはしていないが、十二分に座れる環境であった。
ただ、ショルダーラインが高く、背の低い人には、少々、車外の景色を楽しめないかもしれない。
そして、フロントシート下のレールの間隔が狭い為に、上下の空間は十分にあるのだが、寛げるとまでは行かないというのが気になるポイントであった。そして、一番気になる頭上の様子だが
やはり頭上はグラスが覆い、中央はハイマウントライトが出っ張って・・・
やはり、頭上にグラスが来て、日差しがきつそうである。まぁ、その辺はヴォルヴォも心得ていて、一応、ドット柄のセラミック塗装がされているが、それでも真夏は要注意だろう。
そして、この流麗なエクステリアのネガが部分が、リヤシートの中央だろう。
丁度この部分には、ハイマウントストップランプのユニットの張り出しが大きく、さらにヘッドクリアランスを狭くしている。
正直5人乗りの機会は少ないだろうが、そうした機会が少なからずともあろうと思われる方は、要チェック願いたい部分だ。
流麗なエクステリアに、これまでのヴォルヴォらしからぬ、ある意味で独逸車的なフィーリングになった新しいS60。
相変らず安全性に対する姿勢は、他以上の情熱を感じ、しっかりとした造りは、他には替えられないヴォルヴォの魅力。正直、まだまだヴォルヴォの勢力範囲は小さいが、このS60とV60は、更に間口が広がる可能性が高いと感じる寄り道であった。
Posted at 2011/05/29 19:15:37 | |
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