
ようやく PC の引っ越しも終わり、あとは細かい使い勝手の調整のみとなったのだが、その作業中に、例によって忘れかけた画像やら何やらが出てきてしまい、実に作業時間のロスとなってしまった事を告白せねばならないだろう。。。
その中でも印象的だったのが、初代パルサーだ。
特に、その初期型は荻窪の色合いが非常に濃く、真横から見たディテールは、間違いなく当時のC210スカイライン、つまり「ジャパン」との相互性が非常に見て取れる。
僕が注目したのは、2BOXスタイルでありながら、一見すると、ガバリとハッチが開きそうなデザインにも拘らず、実はトランクルームを持つれっきとした「セダン」だったという点だ。
僕の世代であるなら、こう言ったスタイルであっても、トランクを持つ方程式は不思議ではないが、最近の若い世代の人たちには、非常に新鮮に見えるらしい。
そうそう、つい先日も、乗用車に「板バネ」のサスがあったと言うと、信じられない・・・と言われたばかりだっけ・・・閑話休題
だって、初代シビックだって初期には立派にトランクを持った 「セダン」 が存在したし、言ってみれば、かの有名なミニだって 「トランク」 を持つ 2BOX だ。
時代の要請や、需要の変化によって、当たり前が当たり前で無くなる。カースタイリングだって例外はないと、改めて実感した次第だ。
2ドアセダンだって、つい70年代後半まで、あって当たり前のスタイルだったし、2ドア・ハードトップはおろか、4ドア・ハードトップ なんて、例のNHKの特番があった直前まで、全く違和感無に存在していた。
パルサーもシビックも、マイナーやら、何かの機会に、この4ドアセダンは廃止され、それとともに歴史の表舞台から消えて行ってしまった。
頑張って広くしましたなんて言ってみても、やはり、このスタイルでは収容能力に限界があったし、やはり、市場の、こうした2BOX車への見かたの変化の影響が大きかったという事だろう。
逆にエスティマチックな、芋虫デザインなんて、70年代のいつぞやのモーターショウで、VWが未来のカースタイリングなんて大々的に宣伝していたが、当時は、こんな形はクルマじゃねぇ!という声が大半で闇に消えてしまったのだがねぇ。。。
2BOX セダン に、ワンモーションスタイル。これらの生々流転を見るにつけ、クルマというのは全く難しいものだと再確認した次第なのだ。
Posted at 2011/08/14 00:59:16 | |
トラックバック(0) |
クルマ | クルマ