
今年も運動会の季節がやって来た。
だんだんと、病状が進んで、走る事も、ままならない子供の状況なんだが、学校の先生方や同級生の子供たちが、動ける範囲で、どうしたら全部の競技に出れるかという事を真剣に考えて、実行してくれたおかげで、徒競走や、その他の競技に参加できることが出来た。
徒競走では、ウチの子供の脚で、他の子供たちと同じくらいのタイミングでゴールできる、コースの途中に特別なスタートラインを引いてくれて、同じ様にゴールする事が出来た。
体操競技では、如何に上半身だけで、他の子と同じように動けるか考えてくれて、去年までは、もう運動会に参加できないね・・・って諦めていた子供も、他の子と同じように競技に参加できて、本当に嬉しそうだった。冷たいハナシが多い昨今、まだまだ世の中は捨てたもんじゃないって涙が出来くらい嬉しかった今年の運動会だった。
そんな、ウチの子が通う学校の、今年の運動会は、他所とは違う思い切った「英断」の運動会だった。
まずグランド周りの応援する家族の姿を映した画像を見て欲しい。
何処にでもありそうな運動会のグランド周りの様子なんだが・・・
一見すると、どこにでもある運動会の家族の応援する姿に見えるのだが、実はグランド周りにいつもは咲き誇っている家族が座るシートが無い事にお気づきだろうか。
良く見ると、グランドの周りには、シートを敷いて座って応援する姿が無いのだ!!
そう、グランド周りは全て「立見」のみにして、障害のある人や、高齢者の人のみ、座って見れる専用の観覧席を設けたのだ。
これは、年々激しくなる場所取り合戦と、そのために徹夜や早朝学校の周りに、家族などが列を作るのを止めさせて、公平に運動会を楽しもうという考えで始めたモノなのです。
恒例になってしまった、運動会前日、当日早朝の学校周りの行列が消えた!!
なんたって、場所取りの為の学校周りの行列は、見た目にも良いモノではないし、考えてみて欲しい、自分の家の前に見知らぬ他人が何時間も並んでいるのは気持ちの良いモノではない。
さらに、グランド周りのシートに座った家族がいると、自分の子供の競技を近場で見れない・・・という弊害もあったのだが、「立見」にする事によって、自分の子供の競技が終わると、前後が自然と入れ替わって、グランド直近で子供の競技を見れる可能性が大幅に上がったのだ。
そうした、入替がスムーズに行くように、事前に、子供たちが、自分が出る競技の時、グランドのどのあたりに居るかが分かるプリントを、事前に配布したりもして万全を尽くしたという次第なのだ。
昼食の場所については、教室と体育館を開放して、そこで自由に食べる事が出来るようにした。
まぁ、そんな工夫をしたとは言え、基本は「立見」なんで見る方の身体的な負担は増えたが、見える見えない、シートを踏んだ踏まない・・などという不毛な争いが激減した運動会だった。
都市部の狭いグランドで、そこそこの生徒数が居る学校の運動会のパイロット・モデルとして、なかなか面白い取り組みだったと感じた次第なのだ。
ウチの子供に対しての、思い遣りもそうなんだが、普通に運動会に来ている家族が、如何に自分の子供の競技を見てやれることができるかという、学校の思い遣りや、こうする事によって、自然と立見の場所を譲り合う、家族同士の思い遣りを感じた運動会だったと僕は思っているのだ。
そんな運動会だったので、競技もなかなか面白いモノがあったのだが、それはまた明日と言う事で。。。
Posted at 2014/10/02 01:12:36 | |
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