
2016年も始まって10日が過ぎた。おせちは、とっくの昔に無くなったが、ふと「お好み焼き」が食べたくなって、ホットプレートを引っ張り出してお好み焼きの焼き初めと相成った。
我が家でいう「お好み焼き」は、混ぜたものは「お好み焼き」とは言わず、あくまで野菜などを重ねて焼く、重ね焼きのスタイルの廣島流儀のモノを「お好み焼き」と言っている。
さてさて、ウチでのお好み焼きを完成するには、本当なら鉄板が良いのだが、そこは実用的なホットプレート、それも通常より大きめのホットプレートを探して、それを使っている。
ホットプレートを温めて、まずは生地を薄くのばしてクレープ状にする。
生地を薄く伸ばしてベースを作る。
その生地の上に、うず高くキャベツなどの野菜を載せて、その上に豚のひき肉を敷き、繋ぎの生地を軽く垂らす。
キャベツやもやしなどの野菜をこれでもか!と言うくらい載せて、最後に豚バラ肉を敷く。隣では焼きそばを炒めて次のステップに備える。
繋ぎの生地をかけたら、その隣で焼きそばをソース(我が家は醤油)で味付けしながら炒める。ここから最初の返しが待っているのだが、炒めた焼きそばの上に、隣で焼いていた野菜てんこ盛りの生地をヘラでひっくり返しながら載せるのだ!!
これが意外に難しく、繋ぎの生地を垂らしているのだが、上手く返さないと野菜が散乱してテーブル上が大変なことになるのでご注意を。
さらに次の工程に進むために、蕎麦の上に載せた生地の隣で、卵を割って、これを丸く整形して生地を作る、丸く整形したら(ここで卵を焼き過ぎてはいけない)、その上に焼きそば+豚バラ肉+野菜+クレープ状の生地をヘラで載せる。
混ぜるお好み焼きとは違って、次工程を考えた具材を隣で焼きながら工程が進むので大き目のホットプレートが必用なのだ。
そして、最後の返しとなって、卵生地が上になるようにひっくり返して焼きが終わるのだ。
最後にもう一回ひっくり返して、卵の生地が上になるようにして完成!
あとはヘラでお皿に移動して、
オタフク お好みソース をかけて、お好みで「青のり」、「かつお節」、「マヨネーズ」をかけて完成。
更に詳しい焼き方は「おこけん(広島お好み焼き総合検索サイト)」をご参照ください。
⇒ http://www.okoken.net/cooking/
食べるモノが無かった時代に、どうしたらお腹を満たすかでできたのが「お好み焼き」だった。
戦後の食糧難の時代、お米なんてなかなか入手できなかったお腹を満たすために、そこら辺に転がっていた鉄板に、入手がしやすかったキャベツなどの野菜を、お腹が膨れる小麦粉のつなぎで焼いたのが「お好み焼き」の発祥。
それが時代を経るにしたがって、野菜の種類が増え、麺が入り、豚の安いバラ肉が載せられるようになって一見すると豪華になった様に見えるが、広島の街の小さな、普通の家の一角にできた、小さなおばちゃんが焼くようなお好み焼きのお店では、500円玉を握りしめて子供がおやつに、お好み焼きを食べに行けるような庶民の味に変わりは無かった。
最近はグルメチックに紹介されたり、高級な食材をウリにしているお好み焼き屋もあるけど、本当のお好み焼き姿は、そんな、街の中にある小さなお好み焼き屋さんが今でも本流なのだ。
廣島のソールフードと言われる「お好み焼き」。
そんな歴史を思い出しながら、今年も「お好み焼き」の焼き初めを楽しんだ次第なのだ。
Posted at 2016/01/10 15:43:43 | |
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