
「節分」は、「立春」の前の日という事はご存知の通りなんだが、じゃあ今年の「立春」は何時かというと、
2月3日では無く
2月2日 。
いえいえ、2月3日が
「節分」 だろうという声が聞こえるが、今年は
124年 ぶりに「立春」が一日前倒しになるのだ。
暦と言うのは、固定されていると普通は思うのだが、実は厄介なモンで、正確に言うと一年は
「365日」・・・では無くて
「365.2422日」 が正解。オーヴァー分の
「0.2422日」は、約「6時間」で、その約「6時間」分、本当は一年が長い訳で、何もせずに、そのまま普通に時を刻むと、必然的に誤差が生まれるのだ。
それを補正するのが「閏年」と言う次第。これを簡単に図に書くと、
毎年「6時間」の誤差が重なると、4年目には、ちょうど「一日」分差ができる。
毎年「6時間」の誤差が生まれて、これが「4年目」には、
6時間x4年=24時間
→ 1日
という事で、4年に一度、一日増やす、「閏年」でリセットしているんだが、ここで懸命な皆さんなら、ちょっと待て「0.2411日」という事は、正確に言うと
0.2422日x24=5.8128時間 という事は、さらに「0.1872時間」の誤差が生まれるんじゃない・・・という事で、
6時間-5.8128時間=0.1872時間
0.1872時間÷24時間=0.0312日(ちなみに約45分)
これが400年続くと 100 倍 誤差が出るから、
0.0312日x100倍 = 3.12日
ズレるので、400年の間に「閏年」を「3回」減らすという事を人類はやって来たのだ。
ただ、ここにも問題があって、小数点以下の誤差がまた生まれている訳で、その補正も・・・さらにさらに、正確な「立春」の日は、太陽の角度「太陽横径」が絡んできて、
「立春」の天文学的な定義は「太陽黄経が315度になった瞬間の属する日」という事で、国立天文台が観測と計算をして、
「2021年の立春は、2月3日23時59分」
であると、暦と太陽横径を加味して「官報」で発表。
それで 今年の「立春」は 2月3日 なので、「立春」の前日が「節分」という事なので、
2021年の「節分」は
2月2日 となったという訳。
もう面倒なのだが、細かいハナシをすれば、地球の自転も一定でないので、さらに・・・は考えないでおこう。(笑)
という事で、「二十四節季」は実は一定ではないという事をご理解頂ければ大いに助かるのだが、再度、今年の節分は
2月2日
という事だけは、お忘れないように。
Posted at 2021/01/16 05:18:45 | |
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