
まったく「縁」というモノは不思議なモノで、仕事の付き合いで、東急の株主になっている。
もちろん、懐の寂しい一般市民の一人なので、大した株数を持っている訳では無いのだが、一応、「株主優待」という恩恵には与れる立場で、今年も「株主優待乗車券」が送られてきた。
しかし、日頃クルマでの移動が主体と言う事もあって、なかなか「優待乗車券」を行使する機会に恵まれず、ズルズルと有効期限が迫り、よいよ最終日と言う段になってようやく、家族で 「東急 田園都市線」 の某所に出向くことにした。
どうせなら、食品の詰合せが来る食品メーカーの株主の方が・・・なんて声が我が家の一部にあるが、仕事の都合上、購入先を選べなかったのだ。
折角、優待券を駆使するのであれば、出来るだけ長い距離を乗りたい・・と小市民の感情が働き、「田園都市線」の終点であり始発駅である「中央林間」から、「普通」に乗って、目的地を一路目指した。
目的地は
「宮崎台駅」 で、そこに併設されている
電車とバスの博物館 に行く事にしたのだ。
秋晴れの穏やかな日を浴びて、「普通」という事で、のんびりと周りの景色を眺めながら進み、よいよ目的地の 「宮崎台駅」 に到着した。ホームから改札を出て、すぐ目の前に
改札を出て目の前に、入り口と案内板が設置されている。
入り口と案内の看板が設置されており、スムーズに
電車とバスの博物館 にアクセスする事が出来た。
正直、大宮の
鉄道博物館 とは規模を比較できるモノではないくらい、こじんまりとしているが、実に内容の濃い展示がされている。
電車とバスの博物館 というネーミングの通り、館内には、実に懐かしい 東急の電車とバスが展示されており、特筆すべきは シュミレーター が充実しているという事だろう。
バスもシュミレーターがあるが、内容や充実度で言えば、電車のシュミレーターで、
まったく、実際の退役電車を改造したシュミレーターは、操作感や外観の景色もしっかりと吟味されており、大人が見ていても十分に楽しめる。
実際に使われていた東急の、永遠の名車と言われる「8090系」の先頭車両を丸ごと使っている。
まんま「8090系」がスパン!と切断され、運転席もそのまま置かれているのだ!
実際の東急田園都市線の風景がフロントに映し出され、、シュミレート中は、横に運転士のOBの方が付き T型 のマスコン を言われる通りに操作すると・・・・
いやぁ、これが停止線ドンピシャ!で電車を停める事が出来るし、3分全くちょうどで駅間をシュミレート出来るのだ!!!
運転手の時間感覚の凄さを改めて感じた次第なのだ。電車の運転を心行くまで満喫した後はバスの展示を眺めることにした。
バスの展示では、リアのエンヂン部分をスケルトンにした
バスのエンヂンルームをスケルトンで展示。周りにはバス関係の部品が所狭しと並べられている。
展示があり、日頃見れないバスのエンヂンルームを身近に詳細に見る事が出来る。
そのバスは、凝った展示になっていて、実際にスティアリングを回すと、フロントのタイアが実際に転舵できる構造になっている!!これには子供たちは大喜びで、フロントタイアが動く様子はドライヴァーズシートからバスの前に置かれた鏡で見る事が出来て、飽きる事無く子供が何回もスティアリングを回している様子が印象的だった。
そうそう、このバスの横には、C10スカイラインのミッションのカットモデルが置かれているのだが、なぜかシフトノブがR30系だった事はマニアの密かな秘密にして欲しいモノだ。(笑)
こうした鉄道やバスなどの博物館と言えば、ジオラマが定番なんだが、ここにも少し大きめのジオラマと、バスを主体としたジオラマ、鉄道を主体にした、少し小さめのジオラマの三つがあり、それらの違いを眺めながら、ジオラマに置かれたクルマや人を楽しむのも一考だろう。
そんな僕が見つけたジオラマの逸品が・・・・肝心のクルマがピンボケなんだが、
あぁ~このカラーリングは間違いなくニューマンだ!!こういったクルマを見つけてしまう僕はつくづく・・と感じた次第だ(笑)
R30の赤黒が何台かジオラマにあったのを見逃さなかった!!
まだまだ、実際の台車と運転席などなどあって、小さいながらギュッと詰まった博物館なんだが・・・・入館料が何と
大人¥100、子供¥50
と
「想像を超えていた。」 (by U11マキシマ) 価格なのだ!!!
これは、もう東急の誠意、意気込み、心意気を感じられずにはいられないモノだ。だいたい、この規模で電気代や職員の費用などを考えても、どうみてもペイする価格では無いと思うからだ。
まさしく メセナ の精神も感じた
電車とバスの博物館 であった。
Posted at 2013/12/03 02:20:36 | |
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