皆さんはマツダと言えば、どのようなカラーを思い出すだろうか?
初代 RX-7 の鮮烈な 「グリーン」 だろうか。初代センティアの「ボルドーマイカ」。いやいや、初代アテンザの「カナリーイエローマイカ」だろうか。
中にはタイタンの「トランスブルー」を思い出す人も多くいるだろうし、僕の世代にはランティスの「スパークルグリーンメタリック」を思い出したりするのだが、
こうしてみるとマツダのボディカラーは個性いっぱいだ!ランティスは懐かしいねぇ
実はマツダほど「赤」というボディカラーを印象的に、数多く揃えているメーカーは無いと思うのだ。例えば、古くはマツダ再生のきっかけとなった初代FFファミリアは多くの人が覚えているだろう。
それまでの国産車に無い明度の高い「赤」を使い、それまで、どのメーカーも販売台数で超える事が出来なかった「カローラ」や「サニー」の牙城を崩し街中に赤いファミリアが走ることになった。
「コスモAP」も、公害対策で、もはや走りのいい国産車には乗れない・・・と暗い気持ちになっていたころに大柄で、しかもどこまでも回ってしまうREを載せて、真っ赤なボディカラーで登場してクルマ好きを歓喜させた。
現代から過去にかけてマツダには実に多くの「赤」が存在していた。
初代のユーノスロードスターにも、RX-7やRX-8などなどにも、思い起こせば同じ「赤」に見えて実は明度も、色合いも違った「赤」が用意されていた。
そんなマツダの、赤いボディカラーの歴史と伝統を踏まえて、新しい「「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」 はできたのか、僕は非常に興味があったのだ。
なんたって、最近はデザイナーもエンヂニアーも世代が変わって、それまでの歴史やメーカー、ブランドの足跡を知らずに、新しい価値観の創造とばかりに色や形を作りながら、あたかも、それがそうした歴史観からできたなんて、平気で言い切ってしまう連中が多いからだ。
無知 自分の会社の事も知らんでなにが開発だ。
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/1279816/
かつて日産では、G11シルフィがリリースされた時、410ブルーバードをインスパイアしてなんてコメントをしていたが、よくも何を指してそんな恐れ多いことを言うのかと僕は心底思ったものだ。
それぞれの線と面が巧みに呼応しており、それぞれに意味合いを持たせたデザイン。デザイナーの意思が伝わってくる410のデザイン
単純に、そこかしこを似せるのは、誰でもできる。それが、どんな思想があって、それによってつながりがあるかを考えもしないで、モノを言うものだから非常に腹が立った記憶がある。
そんな気持ちの中、トークショーの冒頭から、マツダのそうした赤にまつわる歴史観から話が始まったので、逆に僕は一本取られたような気がしてしまった・・・今のマツダの連中は本気だと思った、思ってしまった次第なのだ。
しかし、この「「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」は本当に綺麗な「赤」だ。
「「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」から 「魂動」 デザインとの関わりも是非聞いてみたいと思った次第なのだ。
Posted at 2016/08/07 07:14:36 | |
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