
マクラーレンMP4-12C
何から書いて良いのか、未だに迷います。
何故なら私の持っているクルマの判断基準を上回ってしまったからです。
良い意味で、このクルマは、私のクルマ人生?の中で明らかにブレイクスルーとなりました。
最新のポルシェやフェラーリに乗っても感じなかった感覚が今でも鮮烈に残っています。
試乗車は、2台用意してありました。
シルバーの左ハンドルと、オレンジの右ハンドルです。
シルバーの方は、まだ慣らしが終わったくらいの新車ですが、
オレンジの方は広報車として彼方此方のメディアに登場しているクルマです。
エンジン出力は、
シルバーの方が600ps、
オレンジの方は最近ECUをアップデートして625psとの事でした。
他の違いとして、ブレーキの違いがあります。
シルバーの方が、純正、
オレンジの方には、カーボンコンポジットブレーキが装着されていましたね。
試乗は、シルバーの左ハンドルとなりました。
丁度、先に来られていた方が、右ハンドルの方を乗って行ってしまったんですよね。
繰り返しになりますが、私は日本で乗る限りは、右ハンドルで乗りたいです。
これだけのパワーがあるクルマだと、慣れない左ハンドルは避けたかったんですが仕方ないです。
スタート前に、一通りコックピットドリルの説明がありました。
まずはエンジンスタートですが、
ブレーキを踏みながら、最近は良く見かけるようになったエンジンスタートボタンを押すと、
あっけなくエンジンが掛かりました。
3.8L V8ツインターボエンジンは、
そのサウンドを室内に、これでもかってくらいに轟かせてくれます。
走行モードは、最近のクルマらしく幾つか用意されています。
シャシーコントロール と シフトコントロール が、それぞれ3段階です。
ノーマル,スポーツ そして トラック(サーキット)だったかな??
説明を受けたのですが、緊張してしまっていた事もありよく覚えていません(汗)
まずはノーマルなモードでスタートしました。
エヴォーラのようにDレンジボタンを押して、ドライブレンジにシフトします。
アクセルを踏み込むと、ツインクラッチのミッションが接続されてスルスルとスタートです。
何の気難しさもないくらいにアッサリって感じかな。
当然ですが、アクセルを踏み込むとアクセルに連動するかのようにリニアにクルマが加速していきます。
加速したければ、ちょっと右足に力を込めれば、必要以上の加速感が味わえるのです。
このパワー感は、病み付きになりそうです。
最初の試乗印象としては、MP4-12Cは大変ドライブが容易なクルマと云う事でした。
全体的にクルマが軽く感じ、一体感があるのです。
車両重量が、1.3tちょっとですので、この手のクルマとしては決して重いい訳じゃないのですし、
ボディ剛性が高い事とサスペンションセッティングが決まっているって事もあるんでしょうね。
車幅は、1.9mオーバですが、これも全く気になりませんでした。
小型のスポーツカーを振り回しているような一体感があります。
視界が開けている事も、クルマを小さく感じ要因だと思います。
以前、ディアブロに乗せて貰った時に、後ろだけでなく前も見えないで焦った事がありましたが、
そんな緊張感は皆無でした。
ブレーキフィールも絶品です。
6POTのブレーキキャリパーから繰り出されるストッピングパワーは絶大です。
またブレーキ踏力に対してリニアに反応してくれるので、そのブレーキコントロールは非常に扱い易いものでした。
左ハンドルのMP4-12Cの試乗を終えて、一度ショールームに戻りましたが、
身体が妙に震えているのに気がつきました。
クルマの試乗でこんなに興奮し、感動した事は久しぶりです。
感動に浸っていると...右ハンドルの試乗車が戻ってきたとの事です。
と云う事で、第二ラウンドスタート
次回、MP4-12C 右ハンドル車試乗編