フィアットとクライスラーの提携によるOEMモデルたち

クライスラー社の経営危機によりフィアット社が救いの手を差し伸べ提携したのは2009年のこと。フィアット社がクライスラー社の株式を保有したということです。フィアットと言えば、ランチア・フェラーリ・アバルト・アルファロメオ・マセラティなどのブランドを傘下に収める大企業です。

なぜ、フィアット社がクライスラー社と提携をしたのかという詳しいいきさつはわかりませんが、この提携劇によって生まれたOEMモデルたちがこれまでにいくつか市場投入されています。

イタフラ車ファンの皆さんにとって衝撃的だったのは昨年秋に日本市場に導入されたクライスラー・イプシロンではないでしょうか。　（参照 ： クライスラー・イプシロンを視察して思ったこと ）

これまでランチアブランドとして見馴れていたイプシロンがまさかのクライスラーブランドとは本当に驚きました。ただ日本国内では右ハンドルというのはメリットが高いですね。

本国イタリアでは、ランチア・テーマがこんなことに。

クライスラー300のOEMとしてエンブレムが付け替えられています。誰がどう見てもまんまアメリカ車ですよね。

私の中ではテーマと言えば、

80年代後期から90年代にかけてに一世を風靡したこちらのテーマです。中でもフェラーリ308のエンジンを搭載した8.32が特に好きでした^^;

他にもランチア・フラビアが、

クライスラー200のOEMとなっています。そもそも200というクルマに馴染みがありませんが、往年の名モデルを冠したネーミングががっかりなことになっています。

他にも、

エンブレムを替えただけのランチア・グランドボイジャーというモデルもあるのですね。

ランチアブランドだけではありませんでした。調べてみるとフィアットブランドには

フリーモントというモデルがありました。こちらはダッジブランドのジャーニーというSUVのOEMとなっているようです。

と知らないうちに両ブランド間ではOEMモデルが増えているようですが、私はこの提携劇に関連したOEMモデルに未だ頭の整理がついていない状況です。

ところで、今から15～16年ほど前にクライスラーからネオンというクルマが市場導入されていました。

当時、ネオンは日本車キラーとして鳴り物入りで投入されました。しかし、実際は当初予想していたほどの販売台数には結びつかなかったようです。理由はいろいろあるでしょうが、日本車には追い付いていなかったのかもしれません。ネオンの販売の経験があったから、もしかしたらフィアット社との提携に結び付いているのかもしれませんね。

さて、これまでのOEMモデルを見ていると、ランチアやフィアットに留まることなく、今後はアルファロメオやマセラティ、フェラーリといったブランドにまでOEMモデルが出てくるのではないかとつい考えてしまいます。実際は可能性はかなり低そうな気はしますが(^_^;)