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2014年03月12日

N12パルサーカタログから…日産とアルファロメオの意外な関係

N12パルサーカタログから…日産とアルファロメオの意外な関係 チェリーFⅡの後継としてデビューした初代の跡を引き継いで、1982年(昭和57年)に2代目としてデビューしたのがN12パルサーです。

フロントマスクを中心にマイナーチェンジが施されたのが2年後の1984年。このカタログは1984年(昭和59年)3月現在のものなので、マイナーチェンジ直後のものです。

ところで、冒頭の写真の2枚並んだカタログのうち、右側のカタログ表紙には「パルサーミラノX1新登場」と掲げられています。同じカタログの右上には、日産のエンブレムと同時にアルファロメオのエンブレムが仲良く並んでいます。これはいったい??

左の本カタログを1ページめくってみます。

  ≪見づらくてスミマセン(^_^;)≫
どうやら、当時日産自動車とアルファロメオが技術提携で合弁会社を設立したことによるもののようです。オールドアルファが並んで壮観ですね。また、若かりし頃の中村雅俊さんがカッコいい♪ 右ページには合弁会社設立について書かれています。以下、一部引用。

「日産自動車とイタリアのアルファロメオ社は1980年、相互の理解と協力のもとにARNA(アルナ)社 ― Alfa Romeo e Nissan Autoveicoli S.p.A. ― 「アルファロメオ・日産自動車株式会社」を設立。パルサーをベースとする小型FF車を生産、販売しております。ご存知のようにイタリア車は、その個性でクオリティの高い製品として世界的に高い評価を得ています。その中でもアルファロメオ車はトップブランドとしての位置を確保しつづけています。」

N12にミラノというグレードがあったことは発売当時もちろん知っていました。このミラノというグレードを販売するにあたって、そのいきさつはどうやらアルナが関係しているようですね。恥ずかしながら、技術提携したことも、それによって生まれたアルナという合弁会社のことも、今回見返して初めて知りました。

ちなみに、アルナという会社からはN12をベースにアルファロメオ・アルナというクルマが販売されたようです。

  ≪ アルファロメオ・アルナ(画像は拝借) ≫
たしかにN12パルサーそのものですね^^;  詳細は こちら をご覧いただくとして、このクルマ、アルファロメオ製エンジンを搭載したクルマのようですね。1983年から1987年までの4年間ヨーロッパで販売されたようです。

さて、本題。パルサーミラノX1です。

前後衝撃吸収バンパーやリアのウィングタイプスポイラーなどが専用装備品でした。

インテリアは、

カタログによれば、「名車アルファロメオの着座フィーリングを味わえるミラノX1のインテリア。シートはARNAのためにアルファロメオがデザイン。」と。シートの一部にグリーンの派手なカラーリングを配したのはイタリアンセンスなのでしょうか♪

N12にはこんなモデルもありましたね。

EXA(エクサ)。クーペモデルのエクサはカッコよかったなぁ。結構好きなモデルでした。

当時、日産とアルファロメオとの技術提携によるメリットがあったのかどうか知る由はありませんが、両者にとってはさまざまな思惑が合致したことによるものでしょう。結果的にはアルナが商業的に失敗だったようで、会社も解散したようですね。

「ミラノ」というネーミングが与えられたパルサーはまさに技術提携によって生まれた産物でしょう。当時CMで流行った「チャオ! イタリアーノ」というキャッチコピーが今ではとても懐かしく感じられます^^;

※追記  アルファロメオ・アルナについては、Gris Borealさんのブログ もご覧ください。
ブログ一覧 | 日本車カタログ | 日記
Posted at 2014/03/12 21:21:38

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この記事へのコメント

2014年3月12日 21:53
こんばんは。

パルサーミラノX1のバックの歴代アルファはすごいですよね~(笑)

アルファロメオ・アルナありましたね~。
数年前らしいのですがシルバーのアルナが日本に入っているようですよ、まだ見たことはありませんが。(笑)

アルナのほうは足回りやハンドリング関係に関しては日産に対して最後までアルファ側でやりたいと折れなかったようですね。

また、以前、アルナのカタログをアップしましたのでそちらもよろしければ覗いてください。
内装などパルサーです。(笑)

http://minkara.carview.co.jp/userid/1569569/blog/29376939/

コメントへの返答
2014年3月12日 22:06
コメントありがとうございます。

既出ネタだったんですね(^_^;)

Gris Borealさんのブログ拝見しました。カタログによると、シートはミラノX1と同じモノを採用していたのですね。共用化によってコストが抑えられたのかもしれませんね。

アルナは日本には正規輸入はされなかったようですが、導入実績があったのですね! 今でも大切に乗っていらっしゃるのでしょうか。

両者の思惑が見事に一致して技術提携まで果たしたようですが、アルファも関わりたい部分はかなり強気だったようですね(^^)

ご教示いただきありがとうございます。
2014年3月12日 22:06
こんばんは。ミラノX1は知っていましたが、会社ぐるみの付き合いがあったとは意外でした。
次期マツダロードスターも気になるところです。(^^)
コメントへの返答
2014年3月12日 22:09
コメントありがとうございます。

日産にアルファロメオと関係があったことは今回見返してみるまでわかりませんでした。本当に意外です(^^)

次期ロードスターもアルファロメオとの関係がどのようになるのか気になるところですね♪
2014年3月12日 22:22
連続にてすみません。

日本に入ったアルナは正規輸入でなく、数年前のことなのでおそらくは中古並行のカタチだと思います。最近はどうなのか、詳しくしらないのですが。(笑)

日産とアルナの関係では日産はヨーロッパに進出(当時、イギリスには進出してたと思いました。)をアルファは塗装を含めた生産技術(効率化)がお互いにほしかったようですね。
コメントへの返答
2014年3月12日 23:06
コメントありがとうございます。

並行で日本に入ってきたというのは凄いですよね。すでに生産が終了してから25年超のクルマなので今でも現存しているのか気になるところです(^_^;)

アルファロメオ側の思惑はわかりましたが、日産側にはヨーロッパ進出の思いがあったのですね。ヨーロッパメーカーにとって、日本の高い生産効率をマネしたかったようですから、意外なカタチで思惑が合致して良かったようですね^^;

ご教示いただきありがとうございます。
2014年3月12日 23:18
 こんにちは。

 「アルナ」ありましたね。

 このパルサーが出たのは、まだ、小学生の頃で、ミラノX1というグレードがあったのは知っていましたが、アルナの存在は、後述の中学生になってから知ったので、アルナのプロジェクトと関連したグレード名だったというのは、初めて知りました。

 ちなみに、当時のアルファロメオは、まだ国営?国有?企業だった時代。この手の企業にありがちなパターンで、その品質は酷かったと言われていた時期。(私が自動車雑誌を買い始めたのは’85年ですが、そのちょっと前の時期のアルファロメオって、すぐ錆びて当たり前みたいな書かれ方をしていました。スッドあたりのことを指しているんだと思いますが。)

 そんな中、これまた、国営企業らしく、国策でイタリア南北問題を少しでも解決しようと作られた(=イタリア南部の雇用促進が目的)のがアルナの工場だったと聞いたことがあります。

 当然、品質は低くメカニズムもスタイルも退屈でアルナは失敗した訳ですが、当時のアルファは、名前は名門でも、企業としては”死に体”に近い状態だったと思うので、背に腹は代えられなかったんだと思います。

 その後、フィアットに救われた訳ですが、当時は、ミラノ市のアルファがトリノ市のフィアットの門下に下ったと高校生ながらびっくりした記憶があります。(フィアットは、既にグループ内に高級&スポーティなランチを持っていましたし)
 今では、アルファがフィアットグループであることは当たり前になっていますけど。

 そういえば、ルノーもこの時代はまだ国有?国営?企業でしたね。
コメントへの返答
2014年3月13日 19:15
コメントありがとうございます。

ミラノX1は私も幼少の頃でした。当時はグレード名は知っておりましたが、アルファロメオのことは名前は知っていてもいったいどんなモデルがあったのかなんて知ることはありませんでした(^_^;)

当時このカタログを入手したときは隅から隅まで読んでいたわけではないので、技術提携したことはおろか合弁会社のことすら知りませんでした。昨年暮れの大掃除で見つけたときに見返して初めて知った次第です。

調べてみたら、当時のアルファロメオはクオリティがまだまだ高いとは言えなかった時代のようですね。

小型車は喉から手が出るほど欲しかったが多額の投資をするほどの資金もないアルファロメオとヨーロッパへ進出を図りたい日産との思惑が見事に合致した産物だったようですね。

アルナ社の工場には国民の雇用を促進する役割があったというのはなるほど考えられていますね。使用者側にとっても従業員側にとってもメリットが高かったことでしょうね。

アルファロメオとしては、日産との技術提携によって合弁会社を設立してまでも小型車が欲しかったというわけですよね。結果的には破たんしましたが、技術提携によって、アルファロメオは日産の技術を取り入れることができたようで、学ぶことが多かったようですね。

その後、フィアット傘下に入ることによってようやくクオリティなども含めて安定したようですが、同じイタリアのメーカーで良かったのかもしれませんよね^^;
2014年3月12日 23:25
はっきり言ってこの頃の日産は既に迷走を始めていたんだと思います。
ワーゲンと提携してサンタナの生産なんかもしてましたよね。あれも失敗だったし。
子供の頃は車=日産でした。
当たり前です、日産の社宅団地に住んでいましたから。
日産車が大好きでした。

いい思いです。
コメントへの返答
2014年3月13日 19:21
コメントありがとうございます。

初代シーマや32Rなどがデビューする90年代直前まで日産にとっては、ヒットにもあまり恵まれず苦しい時代が続いていたのかもしれませんね。

サンタナ懐かしいですね^^; 当時輸入車はまだまだ高嶺の花だったので、理解が得られなかった時代だったかもしれませんね(*_*;
2014年3月13日 21:07
 こんばんは。
 ミラノX1とアルナという懐かしい話をありがとうございます。お腹いっぱい,ごちそうさまです。
 ちょうど高校のころの話で,X1のカラーリングが内装も含め,某アニメ(原作は漫画)のヒロインのカラーリングに似ているなんてバカな話をしていました。一方で,国内生産のパルサーそのものに水平対向を搭載したら面白かろうという話も…(当時ならフラット4はイタリアからの輸入? 現代ならフラット4をアルファと共同開発して使い回すかも。)
 フォルクスワーゲンとの提携といい,アルファとの提携といい,「失敗」の一言に尽きてしまうのが日産の悲しいところです(言い換えれば,時代を先取りし過ぎたとも)。まあ,現在のルノーとのアライアンスも微妙なところではありますが。
コメントへの返答
2014年3月13日 21:25
コメントありがとうございます。

アルナをご存知の方が多いようなので、私自身としても驚いています。私はミラノX1のことを知っていても、当時技術提携だったことも合弁会社によってアルナというクルマがデビューしていたことも恥ずかしながら知りませんでした(^_^;)

当時のN12パルサーのエンジンラインナップは、1.3L・1.5L・1.5Lターボ(ミラノX1ターボに採用)・1.7Lディーゼルの5タイプでした。1.5Lクラスにターボエンジンは当時流行っていたかもしれません。

そんなラインナップにアルファロメオの水平対向エンジンが加わっていたら面白かったかもしれませんが、現実問題として難しかったのでしょうね(*_*;

ヨーロッパメーカーとの積極的な提携は当時の日産のいいところだったかもしれませんが、活かしきれていなかったようですね。とても残念です。その失敗を糧にルノーとのアライアンスに少なからず活かしているのかもしれませんね^^;

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何シテル?   03/09 10:57
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