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2016年08月26日

BMWジャパンのフルラインナップカタログ【1986年2月発行】

BMWジャパンのフルラインナップカタログ【1986年2月発行】
ドイツのBMW社の全額出資の完全子会社化した日本法人が、BMWジャパン社。設立は1981年9月のこと。今から35年前のことなんですね。

今回ご紹介するのは、BMWジャパン社創設から5年後の1986年2月発行のBMWフルラインナップカタログ。35年の歴史からすると、初期の頃のカタログとなるでしょうか。

表紙には… 『BMW:革新のダイナミズム、未来へ』 というキャッチコピーが掲げられています。高らかなメッセージとも読み取れるもので、目指すところがBMWらしいもの。表紙に写るのは初代7シリーズ。

1ページ開いてみると・・・

BMWというクルマのポリシーや企業コンセプト、オーナーの資質といったことの記載が見られます。興味深い記載を一部抜粋引用すると・・・

『ありふれた品質や性能ではなく、真の個性と卓越性をそなえた車として、つまり人生を積極的に生きる方のシンボルとして、BMW車は選ばれていると言ってもいいでしょう。』

BMWというクルマは、その背景となるものを理解した上で自らハンドルを握る方が面白いのかもしれませんね。

また、このページにはグレードを示すリアバッヂも。3シリーズから始まって、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズと4つのグレード体系。今やニッチモデルが増えてしまってわけがわからなくなってしまいましたが、30年前はまだまだシンプルで明解だったのですね。

続いて・・・

7シリーズとしては初代にあたるE23。現行型は昨年デビューした6代目G11。30年の間に5世代も変わってしまったわけですね。全高が高く、サイドウィンドウ面積も大きく、なだらかに下がるトランクは時代を感じさせます。現代のBMWからすると、却って新鮮ですね。

続いて・・・

6シリーズとしてはこちらも初代にあたるE24。この頃に販売されていたのは635CSi という直6 3.4Lを搭載したモデルのみのモノグレード。カタログの説明によると・・・

『大型サルーンのスペースや、4ドア車の実用性を必要とせず、真のスポーツ感覚を愛される方にこそ、このクーペの魅力を知っていただきたいのです。』

なるほど、やはりこのクルマはそれなりに選ばれたオーナーがハンドルを握ってこそ似合うのでしょうね。また、こんな記載もあります。

『西ドイツ、BMWファクトリーの生産ラインから生み出されるBMW635CSi の数は、一日に20台を超えることがありません。生産台数が限定され、細部にわたってBMW独自の技術と情熱が注ぎ込まれているのです。』

一日に20台にも満たない生産台数とはBMW635CSi は極めて希少性の高いモデルなのですね。世界中に送り出されているわけですし、日本への割り当てはかなり少なそうです。

実は初代6シリーズE24は個人的に好きなBMWの一台。当然買えるはずもありませんが、流麗なデザインは今でもハッとさせられます。

続いて・・・

5シリーズとしては2代目にあたるE28。先のE23初代7シリーズに近似性を感じるデザイン。
この当時のグレード体系は・・・

M535i・528e・524td・518i という4つの体系。何ともシンプル。M社が手掛けたM535i はハイグレードというわけですね。

続いて・・・

3シリーズとしては2代目にあたるE30。全幅が1,645mmとコンパクトな5ナンバーサイズのナローボディ。


318i はMTも選べたということですが、30年経った今でも3シリーズはMTを選べるのでこれはずっと変わらない姿勢ですね! 

最後は・・・

サスペンション、エレクトロニクスシステムなどについて紹介。一部引用抜粋します。

『私たちは過去数十年間にわたる徹底的な研究開発によって、すべての車に最高のラクジュアリー性とスポーツ性を与えることに成功しました。一度でもBMW車に乗っていただければ、絶え間ない研究の中から生み出された車と、他の車との差がいかに大きいかを、すぐに理解していただけるに違いありません。』

永年にわたって研究開発し続けた結果、最高の一台に仕立てたのがBMW。3シリーズから7シリーズまで、また現代までに亘ってポリシーを貫いていると言えるでしょう。こういうところが技術屋たる所以なのかもしれませんね。BMW、ぜひ一度は“駆け抜ける喜び”をじっくりと味わってみたいなぁ(^_^;)
ブログ一覧 | ドイツ車カタログ | 日記
Posted at 2016/08/26 23:20:14

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この記事へのコメント

2016年8月27日 0:09
おおっ!
E30型318iのMTに乗ってました♪

メーターパネルが懐かしいです。(^^)
楽しいクルマでした。

カタログの画像、コピーさせてください!
コメントへの返答
2016年8月27日 0:24
おおっ!
E30 318iに乗っていらっしゃったんですね!

今考えると信じられないくらいにコンパクトなサイズ。安全性確保のためか肥大化しましたね。

エアバッグがまだ装備すらないというのは時代を感じますね。

カタログ画像のコピー、どうぞ使ってやってください(^^)♪
2016年8月27日 8:06
BMWは所有したわけでも運転したわけでもありませんが、当時アラサーだった私には時代の記憶が甦ってきます。

入門ラインの3シリーズはコンパクトなボディーサイズと端正なスタイル、そしてBMWの象徴的デザイン・キドニーグリルが人気となって。まさに “六本木のカローラ” と揶揄されたようによく目にしました。

> 実は初代6シリーズE24は個人的に好きな
> BMWの一台。当然買えるはずもありません
> が、流麗なデザインは今でもハッとさせら
> れます。

私もこの時代のBMWで一番好きだったのは 6シリーズです。当時都内ではかなりの頻度で目にすることができました。このクルマを見つけると思わず立ち止まって振り返ったものでした。
コメントへの返答
2016年8月27日 9:44
E30の晩年はちょうどバブル期に差し掛かっていたので、販売台数が飛躍的に伸びました。“六本木のカローラ”と例えられたのは残念ですね。

その後のE36は変わらずコンパクトなサイズでありながら、空力を意識したモノとなりデザインが広く受け入れられ、こちらもヒットしましたね。

この時代のBMWを眺めていて気付いたのですが、共通するのはキドニーグリルが縦に長いですね。今では横長がほとんどのように感じます。これも旧き良き時代のBMWの特徴なのかもしれませんね。

初代6シリーズはデビューは古いのですが、それをあまり意識させないのはデザイン力の成せる技なのかもしれませんね。
2016年8月27日 9:29
続投失礼します。

当時の6シリーズはまさに『オーナーの資質』が問われるクルマであったと感じます。クルマに対してはもちろんですが、オーナードライバーに対しても羨望の眼差しで見ていました。

話は逸れますが、現・横浜市長の林 文子氏は1年後の1987年にビー・エム・ダブリュー東京に入社し、3店舗ある店の最下位だった新宿店でトップセールスを売り上げ、1993年に新宿支店長を務めました。当時は知る由もなかった話です。

コメントへの返答
2016年8月27日 9:59
再びありがとうございます。

上では取り上げていませんが、カタログには次のような文句があります。

『BMWオーナーの方の資質。それを要約すれば、個性的であることを求め、さらにダイナミックな生き方を望まれることにあると言えるのではないでしょうか。』

6シリーズはオーナーとしてそれなりの資質を兼ね備えて初めて所有できるクルマなのだと思います。

林文子氏の話は聞いたことがあります。女性でトップセールスを上げるというのは凄いことですよね。BMWはほとんど指名買いなのでしょうが、顧客からすればこの人から買いたいと思わせる何かをお持ちだったのでしょうね。
2016年8月27日 10:00
こんにちは(^ ^)

私の中では子ども心に憧れて見たこの頃のBMWが「ザ・BMW」です(笑)
ホイールもタイヤも適正サイズでいいですねえ(^ ^)
コメントへの返答
2016年8月27日 10:12
コメントありがとうございます(^^)

現代のBMWも好きなのですが、実は35年前のこの時代のBMWはもっと好きですね♪

7・6シリーズのタイヤのサイドのゴムの厚さが信じられないくらいに厚いですね。3シリーズは 扁平率が65%で14インチ。現代では考えられないですね(^_^;)
2016年8月27日 10:43
おはようございます。
僕もこのカタログ持っていました!当時免許も持たない高校生で、意を決してディーラーに入ったのを思い出します(汗)
その後何年か経った後、我が家に中古のE28(M535i)がやってきましたが、周りのクルマとのスケール感(?)の違いにびっくりしました。走りはもちろんですがその壊れっぷりと費用が(汗)当時はまだまだ敷居の高いクルマだったんでしょうね。
コメントへの返答
2016年8月27日 11:14
コメントありがとうございます(^^)

Parfaさんもお持ちでしたか! 私はこのカタログの入手のいきさつがまったく思い出せないのですが、たぶん意を決してディーラーを訪れたのだと思います(^_^;)

上に挙げている3枚の5シリーズ写真は、グリルのバッヂやフロント&サイド、リアスポイラーから察すると、たぶんM535iと思われす。

他5シリーズとは明らかな差別化が図られていながら、さりげない出で立ちは好感を持てます。当時の価格は715万円。528eよりも200万円高ということから考えても別格だったようです。
2016年9月4日 21:56
こんばんは。懐かしいカタログですね!
6シリーズはあのエレガントさが良いですね。今でも好きな車の1台です。5シリーズに搭載されたエータ(e)エンジンは,最高回転数を抑え,その代わりに低回転域に重点を置いた出力特性とした,いわば「ディーゼルエンジン」的な発想のガソリンエンジンで,ハイギヤードなトランスミッションを組み合わせて燃費の改善を図ったものですが,パワー競争が過熱していた上にバブル景気だったこともあり,コンセプトが理解されず,「BMWらしくないエンジン」と雑誌での評価は低かったと記憶しています。現代のエンジンは,可変バルブタイミングやバルブリフト,可変マニホールドなどのエンジン制御技術を用いて,高回転域を犠牲にすることなくそれを実現していますが,そういった技術が無かった時代に,30年後の現代に通ずるコンセプトの車を世に送り出したBMWの先進性(高出力ディーゼルのはしりである524tdも然り。直列6気筒ディーゼルの音がたまりません!)は素晴らしいと思います。
コメントへの返答
2016年9月6日 20:56
コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。

6シリーズは今見てもハッとさせられます。美しさと気品を兼ね備えたデザインであると思います。

528eはエンジン屋たるBMWらしい技術が特長のグレードのようですね。時代を見誤った感は否めないようですが、世に問うた意義は大きいでしょうね。

現行3シリーズ(F30)フェイスリフト版には330eというEVカーがあります。528e(E28)と似たネーミングが興味深いですね。

現代の日本ではBMWはディーゼルに対して特に先進的取組みをしていたと思います。アルピナD3やD5などが先に日本デビューしたことは驚きに値します。個人的にはBMWに対する思いを根本的に覆させたモデルと認識しています。

それはかつてE28にあった528eや524tdという存在があったからことでしょうね。

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「@こまじろう さん、つまるところ、OEMによるモデルなんですよね^^」
何シテル?   03/09 10:57
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