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2019年03月25日

世界 新CELICA 直線の貴公子セリカXX

世界 新CELICA 直線の貴公子セリカXX  春の足音がだんだんと大きく聞こえてきた、ある雨の横浜市内。
濡れた路面に映える一台の懐かしいクルマに再会した。その名は二代目A60 セリカXX 。

 一部の評論家に言わせると「ソアラのエンヂンを強引に載せて、北米向けに売らんが為に無理やり作ったスポーツカーもどき」などと酷評されていたが、ロータスが参加しようが今ひとつだった足回りの出来栄えはさて置き、久々の200Km/h超えのトヨタの作品だった。

 XXの歴史は、遡る事先代のA40/50セリカに設定された、北米での対フェアレディZ対策のストレイトシックスの大柄なボディをまとうツゥドアハッチバックであった。


トヨタアメリカのデザインオフィス、CALTYがデザインしたと言われるスタイリング


 初代セリカに比べてデザインの方向性がという言葉をよく聞くが、そういった御仁たちは初代セリカのこのヴァージョンをお忘れでは無いだろうか。

 
クウペの登場から遅れる事3年。正に眼の覚めるような流麗なファストバックの「セリカ・リフトバック」が登場した。(写真は後期)

 初代セリカ登場から3年後の 1973年に登場した「セリカ・リフトバック」 だ。正直鼻が短くどん詰まり感があったクウペより長く幅広く低く設えられたスタイルは、あの単調なデザインしかできないトヨタの中にあって異色の出来栄えだ。

 ただ、クウペのコンセプトもそうなんだが、明らかに初代マスタングの影響というか模倣近いデザインとも言われたが、それは、かの三菱GTOにも言えるので、ここは不問という事で(閑話休題)


このスタイルを見れば如何に初代マスタングが偉大だったかを思い知ってしまうだろう。(画像は Shelby GT350)

 この初代リフトバックのデザインを昇華させて、初代となるXXのリフトバックも形作られたのは想像に難くない事実で、さらにトヨタアメリカのCALTYがデザインした事も、そのことに拍車をかけたものと僕は思っている。

 そうそう、この初代XXのベースとなった、二代目のセリカなんだが、日産党として忘れてはならないのがマイナー後の広告のキャッチだ。

 そう、あの 「名ばかりのGT達は、道をあける」 の挑戦的なCMを憶えている方も多いのではないだろうか。


所詮ツゥインキャムと言ってもツゥヴァルブの旧態依然古色同然のエンヂンに言われたくない・・・なんて負け惜しみを僕たちは言っていた。



 もちろん「名ばかりのGT」とは、排ガス対策で青色吐息、それでなくとも回らないL20を積んだスカイラインの事を指し示すのは明白で、


山道で登りはパワーのあるBMWだけど、下りはスカイラインの方が扱いやすく速いとも言われていた。


かの櫻井慎一郎も、ベストカーガイドで、本家、徳大寺有恒との対談で、


レース時代にはライヴァルであった櫻井と徳大寺との対談。この二人の対談は後ににも数々の名言が生まれた。
 
僕の記憶が正しいなら、昭和55年の5月か6月のベストカーガイドの、櫻井と徳大寺の対談で徳大寺が

「最近のスカイラインはGTという名が悲しくなるくらい遅いですね」

と振ると櫻井は

「まったく、自分が東名なんかで乗っていると、ロータリーやトヨタのクルマにアッサリ抜かれちゃうんです。悔しくて悔しくて」

という現代にも伝えられる伝説の対談の元になった広告である。

 そんなセリカの豪華版、本当の意味でのGTカー、北米向けセリカが初代だったのだが。

 そんな豪華絢爛カーは五万と居る、もっとスポーティで北米のトヨタのイメージリーダーたるスポーツカーにしてくれ!という販売店の声に押されて出て来たのが二代目XXだった。
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Posted at 2019/03/25 00:34:43

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この記事へのコメント

2019年3月25日 21:29
こんばんは。
A60型セリカXXは、マイナーチェンジでハンドリングが向上したという記録ばかり信じていましたが、さほどの効果はなかったのですね。
スカイラインについても、ジャパン型のL20はEGIでも加速が悪く、1年目の小変更でファイナルギヤを低めて加速力だけはやや取り戻したらしいですが、これも効果はほとんどなかったと考えるべきでしょうか。
今となっては当時の車の検証は困難ですが、未対策L20ツインキャブ、昭和50/51/53年対策のキャブとEGI、末期のECCS仕様を試してみたいものです。

ところで、徳大寺有恒氏は一貫してA40/50のXXを「年増女」と表現していました。この写真をイメージされていたのでしょうかね?
コメントへの返答
2019年3月31日 16:24
A60セリカは、ご存知の通りロータスの協力でサスのセッティングをしましたが、限界走行でのトリッキーなハンドリングが話題になっていました。
XXはロールが少ないけど、前後のバランスが悪くコーナリングの姿勢の維持が難しいとか、XX以外はサスが柔らかすぎて姿勢変化が大きいとか良く評されていましたよね。
確かに後期になってからはバネレートやスタビの径の見直しで、かなり変わったみたいですが基本的な特性は変らなかったみたいです。
一方のスカイラインですが、というよりL20Eですが、C110の時に50年51年規制に対応するためにEGI化されて130PSと見かけ上の馬力は上がりましたが、とにかくレスポンスが悪く、C10のキャブ車の中古価格が上がるという現象が起きました。
一方この規制中のキャブ車も、EGRをガンガンかけていたので動力性は悲惨の一言でしたよ。
それがC210になって後期の中盤からカムのプロフィールとマネジメントの見直しで 125PSに馬力は落ちましたが3000rpm以下のトルクが約1Kg-m近く向上してさらにファイナルも落としたのでずいぶんと軽快に回るようになりました。
何と言っても山坂道でのシフトダウン時からのエンヂンの「粋」が格段に良くなった記憶があります。
さてさて、本家、徳大寺氏の初期型XXの表現ですが、スポーティなセリカシリーズにあって、XXは豪華絢爛で操縦性もおっとりしていて「セリカ」のイメージにそぐわないという意味で言ってたように記憶しています。

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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