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徳小寺 無恒のブログ一覧

2011年03月14日 イイね!

後守 非常用発電

後守 非常用発電かつて、非常用の発電装置に関わった一人として今回の災害に関しては色々な思いが過ぎった。

自分が、かつて手がけた施設などの名前が、テレビなどに出て来る度に、あぁ、あそこの自家発のエンジンは、あのタイプだったよなぁ。。。地下タンクの容量は確か・・とか、どんどん頭をよぎる。
そして、まるで我が子の様な感情に捕われ、「頑張ってくれ」、「頑張れ頑張れ」と思わず目頭が熱くなるのだった。

これほどまで、非常用発電と言うものがクローズアップされたのは、阪神淡路大震災以来だろう。

非常用の発電装置についての細かいハナシは別にして、大まかに言えば、大きな商用施設や官庁、病院、原子力設備には、バックアップとして非常用の発電装置が設置されている。

発電装置には、大別して二種類あって、デーゼルを筆頭としたレシプロ機関と、ガスタービン機関がある。
かつては非常用発電装置といえば、デーゼルが主力だったが、冷却水が必要と言う点と、重量が重く、振動、騒音でガスタービンへの需要が増えたが、完全には切り替わらなかった。

ガスタービンは、デーゼルに比べて小型で冷却水が不要という事と、何より振動騒音が抑制し易い、さらに回転変動が少ないので良質な電気が得られる・・・といい事尽くめの様だが、実は大きな問題がみっつある。

1.燃料消費量が大きい。
2.電量供給までの時間が長い。
3.再起動時間が長い。

何たって燃費が悪い。僕の時代は、最低二日間の燃料を燃料タンクに常備しなければならなかったが、デーゼルに比べて燃費が悪いので地下タンクがデカイの何の・・・
さらに回転数が高いものだから、商用電源断、つまり停電からガスタービンが発電を始めるまで「40秒」はかかってしまう。。。たった40秒というが、これが以外に長い。考えてみて欲しい、これが病院だったら。
次ぎに問題なのは、一回運転を停止し、再起動するまでが数分から数十分必要となる。例えば地震等が落ち着いて商用電源が再開した、すると非常用発電装置は運転を中止する。ところが、再び地震が起きて再起動しようとしてもスグには再起動しない・・・これは本当に困った問題であった。
僕が居たメーカーでは、制御装置やスターターを改良して40秒までリスタートできる様にした。これで随分と病院などでも、バッテリーと合わせてガスタービンを採用してくれるようになったものだ。

さて、今回の特殊な発電所での問題なんだが、何かあった時に出来るだけ短時間に電源を確保する・・という事から起動時間の長いガスタービンではなくデーゼル発電が選ばれてきた。
細かい起動時間は退職したとは言え色々な問題があるので差し控えるが、そういった場所での起動時間は数秒で事足りる。
何たって、エンヂンを起動して燃料制御を全開にするのだ!例えれば、クルマで冷間時にキーを捻って、そこからガスペダルを床まで踏んだ状況と言えば良いだろう。だから、よほど耐久性や確実性の実績があるエンヂンでは無いといけないので、こうした特殊な発電所に入るエンヂンのメーカーは正直五本の指があれば足りる数しかないのだ。

だから正直に言うが、十数台のエンヂンが全て一時間でダウンしたと言うのが信じられない、つまり、エンヂン本体ではなく、周りの制御系か燃料系のトラブルと考えている。

考えられるのが津波によって、電気系が、若しくは吸気系に海水が浸入してが可能性が高いだろう。

燃料系は、地震があって揺れても大丈夫なように配管の途中にはフレキシブルチューブが数箇所入っているので意外に破断という現象は起きないものなのだが・・・

現状も心配なのだが、どうして十数機のエンヂンがダウンしたかを早急に公表して欲しいと願っているのだ。

さて、特殊発電所は別にして、一般の非常用発電で心配なのは、燃料の在庫だ。

以前は、非常用発電に於いては二日間「48時間」分の燃料を常に用意しておく事になっていた。阪神淡路以降は3日間「72時間」分の燃料を用意する施設が増えたが。。。

発生から3日間。燃料の供給が無ければ非常用発電もただの箱になってしまう。だから、早急なる商用電気の復旧を望んでいるのだが果して?

さらに停電が少ない国、日本という事で非常用発電のメンテがされていない事例が意外に多くある。

かつて、東日本で大きな地震が起きたとき、某銀行で非常用発電が起動したが、日頃メンテを行っていなかった為に、回転が一定にならず電圧変動が大きく、コンピューターやATMがマトモに動かなかったという実に情けない事もあった。

今回の国難と言われる大震災だが、その中に「人災」という要因が多くなければという思いと、非常用発電が正常に機能してくれているか?本当に心配なのだ。
Posted at 2011/03/14 01:19:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | ニュース | 日記
2011年03月11日 イイね!

安心 東北地方太平洋沖地震の被害は軽微也。

安心 東北地方太平洋沖地震の被害は軽微也。久々に酷い地震に遭遇した。

新潟時代に二回、そして今回・・・・

長い振幅で大きな揺れだったのだが、幸い身体に怪我を負う事も無く無事。

ようやく、家にも連絡が付き、日頃から耐震対策を施した家具などには倒壊などの被害は無かったが、これから耐震対策をしようとした家財は軒並み倒れてしまった。(らしい)

家族は無事。。。今は、それが何よりだ。

電車は運転を見合わせ、道路もまともに動いていない状況、もうしばらく帰宅出来そうに無い。

多くの人から、メールなどで問い合わせが頂いて感謝しています。

取り急ぎ、僕と家族、そして友人は大丈夫です。


今回の地震で被害に遭われた皆さん。まだ、余震などが考えられます。気を付けて、なにより「安全」を最優先に行動して下さい。
Posted at 2011/03/11 16:47:25 | コメント(6) | トラックバック(0) | ニュース | 日記
2011年01月31日 イイね!

一番 チャイナパワーに日本を重ねる。

一番 チャイナパワーに日本を重ねる。先日の讀賣新聞に、中国市場の世界に占める割合などの記事が掲載されていた。

テレヴィ、クルマ、ビールの消費量にネット人口などなど・・・・

考えてみれば、身の回りを見回しても中国製品が溢れかえっている現実を改めて突きつけられた気がした。脅威論などと、最近は大いに中国が注目されているが、日本だってかつては同じ様な状況だった。

中国製品は品質が・・・と言うが、日本だって高度成長以前の製品に付いては、正直褒められたものではなかった。

今では本当に死語になってしまっているが、日本製品といえば 「安かろう悪かろう」 の代名詞だった時代が長かった。それでも、安くて気軽に使える日用品として世界を席巻し、さらには品質でも認められるようになり何時しか工業製品に於いて、日本製は高品質の代名詞になっていた。

中国製品はコピー製品が蔓延していると話題になるが、日本製品だってかつては海外の有名なブランドを模倣してデザインや機能を学んできた。

正確にでは無いが、中国は、ある意味でかつての日本の歩んだ道を同じ様に歩んでいる・・・そう、ぼんやりだが記事を読んでいて感じた次第なのだ。

これからも間違いなく、成長が続くだろうし、間違いなく製品のレヴェルも上がって来る。

意匠権、著作権などに付いては、毅然とした態度で臨まなければならないだろうが、安くて品質の良い製品がどんどん出てくるようになった時、日本は、どんな道を歩めばよいのか、単純に「安くて」とか「高品質」だとか、間違っても「高級な」ばかりに走っては先は望めないと感じるのだが如何だろうか。

ジャパン・オリヂナル

こういう形は日本でしか、この性能は日本ならではという、オリヂナリティの確立、ブランドイメージの構築を考えなくてはいけないと思うのだが、それが何たるかは、まだ僕の中でも描ききれていない。

中国ばかりでは無い。液晶やクルマの世界では、もはや韓国に日本の存在は脅かされている。

こんな中、僕達、一人一人は何を考え、何をすべきか真摯に考えなくてはいけないと思うのだが、どうも、最近のニュースを見ていると、そんな流れも感じる事が出来ないと思うのは僕だけだろうか。

クルマが売れなくなってしまった事と、なんだか日本と言う存在感が世界から薄れている様子は、実は相関関係があるのでは?と感じているのだが。。。

恐れるだけではなく、そこから新しい存在感と未来を考える。それが、何より今、必要じゃないかとぼんやりだが感じている今日この頃なのだ。

Posted at 2011/01/31 03:20:26 | コメント(2) | トラックバック(0) | ニュース | ニュース
2010年10月08日 イイね!

五三 エボルタ、ルマンの次は東海道五十三次に挑戦中。

五三 エボルタ、ルマンの次は東海道五十三次に挑戦中。






あのエボルタが、三度目の挑戦をしている。

乾電池如きの戯言と言われそうだが、前回のルマン24時間チャレンジに続いての挑戦は

EVOLTA WORLD CHALLENGE3「東海道五十三次」
http://panasonic.jp/drycell/evolta/challenge/53/ust.html

まぁ今回も公道を使うという事で、細かいルールを作り、身長17cmの大八車を引いたロボットで旧東海道を走破しようという企画だ。

9月23日に日本橋を出発して、一路京都を目指した。

順調に進んでいたのだが、10月6日の「小田原~箱根チャレンジ」で、ゴール直前でマシントラブル!?発生。。。一端、中止となってしまった。

そして現在、再チャレンジ中。

たかが電池、されど電池で、現代社会に置いては「電池」の性能の良し悪しで、今後の企業生命を左右すると言われている時代。
まぁ電池の性能も然ることながら、これはロボットの性能の方が・・・とも言えるが、肩の力を抜いて、このチャレンジを楽しむのも一考。

考えてみれば「乾電池」の発明は、1887年に日本人の「屋井 先蔵」氏だと言われている。それまでの液体電池の不便さを改善し、寒さにも、どんな傾斜の場面でも問題なく使える液体式では無い「乾」電池を作り出したのだ。

そうした「乾」電池の発明がなかったら、もしかして現代のリチウムイオンなどの電池も・・・と考えるのは早計だろうか。

そんなロマンを考えながら、このチャレンジを眺める事にしようと考えた次第だ。

さてさて、箱根の山坂道は、どうなったのか??
Posted at 2010/10/08 21:51:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | ニュース | ニュース
2010年09月17日 イイね!

相反 セルフとフルサーヴィスGSの相反する要求。

相反 セルフとフルサーヴィスGSの相反する要求。毎月の様にリリースされる J.D. Power のレポート。
なるほどと思うレポートもあり、いやいや、それはどうかな?と思うレポートもあるのだけど、最近、僕の琴線に触れたのが、サービスステーション(ガソリンスタンド)の顧客満足度 というレポートだ。

そこでは、これまでセルフのスタンド利用者の伸びが鈍化してきて、さらに「満足度」のスコアが大幅に低下してしまった事がレポートされていた。

考えてみれば、少し前は少数派だった「セルスタンド」が、いつの間にか、どこでも見られるようになり、もはや当たり前の様になってしまった感がする。

それがブランド別の、フルサーヴィス、セルフスタンドの顧客満足度にも、大きな差が見られない事からも、もはや当たり前なんだけど「GSはどこも同じ」で、違いは値段という状況になっている事が明確になってきていると感じた。その事を J.D. Power

ここ数年、低価格、店舗の新しさ、入りやすさなどを武器に急増したセルフ店だが、その存在・そのサービスが目新しいものではなくなってきた今、これまでと同じような店作りでは顧客を惹きつけることが一層難しくなってきているのではないだろうか

と表現していた。

つぶれて行くGSも目立ち、顧客の確保も困難となると、一体この先GSは、どうすれば顧客の確保ができるかというと、 J.D. Power は、GSの差別化の手法として、

◆他店との差別化には、フルこそ「セールスルームの改善」、セルフこそ「スタッフの接客」◆

と結論付けていた。

これは一見すると、フルサーヴィス、セルフ共にこれまでの概念からは、それぞれ相反する要素の様だが、ここからの分析が J.D. Power の白眉とも言える部分で

長年営業しているフル店では施設の老朽化、顧客による給油が前提のセルフ店ではスタッフの不足
など、それぞれが抱えている弱点ではある。しかし、フル店は年々店舗数が激減し、セルフ店は顧客増の頭打ちが見えてきた中、まったなしの生き残り競争を勝ち抜くためには、あえてそれぞれの弱点を克服し、他店を一歩でも上回る店作りをすることがカギを握っているといえよう。

とまとめていた。

なるほど、言われてみればフルサービスの店舗は既存店が多く、施設の旧態化を感じるし、セルフは、セルフだからそれなりの対応で良いだろう雰囲気が見え隠れしているようにも思える。

経済でもなんでもそうだが、成熟してきた仕組みを維持、進化させるには、やはりそれ相当の努力が必要だし、逆に、それを推し進めるには極端な方向に進まなければならない事が、このレポートにも伺えると感じた次第だ。

そうそう、航空業界で最近進んでいる低価格競争をみれば分かる様に、機内サーヴィスは有料化若しくは廃止で、もっと推し進めたところでは、座席の間隔を極限まで詰めて乗客数を増やした・・・なんていう事まで行われている。

つまりセルフも、サーヴィスを充実させるか、極端に人手を省いて本当に、燃料を供給するだけ・・という低価格路線に走るかという方法しかないのではと思うのだ。

過当競争気味のGS戦線に、すい星の如く現れた「セルフスタンド」。

その神通力も、もはや「知恵」を出さないと生きて行けない状況。

さて、この先のGSの様子はどうなるか、大いに注視したいと思うのだ。
Posted at 2010/09/17 05:20:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | ニュース | ニュース

プロフィール

「後視 いやぁこんなに簡単なバックカメラがあったなんて!! http://cvw.jp/b/124785/23876370/
何シテル?   01/04 14:54
無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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