
昨日のニュースで盛んに話題になっていたのだが・・・
ここのところの燃料代急騰に合わせたかのように、
「誤給油事故」 が多発しているんだそうだ。。。
つまり、燃料代が上がったのでフルサーヴィスより安い「セルフスタンド」へと切り替えたのだが、いざ給油しようとしても、それまでやった事がないので、ハタ!?と困るらしい。
操作が分からないはまだマシな方だが、間違った油種を入れてしまって給油した後に気付いて「JAF」の電話というパターンが急増しているという。
「
軽 自動車」だから
「軽油」 を入れました・・・とか、値段だけ見て、以前のレギュラーの価格に近い
「軽油」 を入れました。。。な~んていうドライヴァーが意外に多いとか。。
この記事を見て、多くのドライヴァーは、
「ちゃ~んと給油口には 油種 のステッカーが貼ってあるだろうに」
とか
「自分のクルマの油種を知らないなんて」
と言われるだろうが、僕達製造業に携わるモンとしては、ある意味起こるべくして起こった事だと実感している。
というのも、我々製造業の現場では
「人はミスを起すもの」という考え方が浸透しており、どんなミスを起しても、起さない
「ポカヨケ」 という思想が徹底している。
例えば、似たような部品を組み付けるラインがあったとしよう。昔だったら、「要領書」とか「看板」で作業者に注意を喚起・・・というのが一般的だったが、今では、部品を組み付ける工具とか組み付けそのものの時に、該当する部品で無いと組み付かないような工夫をしている。
ガソリンスタンドの様子を思い出してみよう。
「油種ごとに色分け」がノズルにはしてある。しかし、これでは間違った油種のノズルの判別は出来ても、上記の様な「シロウト」だと、そんなモン無視して、給油できてしまう。。。
じゃぁどうするか?と言えば、ステップ①としては、クルマの「給油キャップ」をスタンドの色分けと同じにする。。があろう・・しかし、それをも無視する連中が出てくるので、次ぎのステップとしては、同じ「油種」でないと給油出来ないようにするとなるのだ。
究極は、スタンドのノズルに受信機、クルマに発信機を付けて、間違った油種を入れようとすると、給油装置側が感知して、警告を発する合せてポンプが稼動しない・・が理想だろう。
もっと簡易的なモノは、思い切って給油口と、ノズルの形状を「油種毎」に代えてしまう・・・という方法もあるだろう。
安易に、そりゃドライヴァーが不勉強だと言ってしまうのは簡単だが、「人はミス」をする・・という観点からは、クルマのメーカーと石油元売業者の認識不足を露呈した・・・とも言えると僕は思うのだ。
単純に「こりゃ馬鹿なヤロウだ」と笑っている貴方・・・もっと違う観点からのアプローチも大切だと言う事もお忘れなく。。。
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Posted at 2007/11/11 14:00:29 | |
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