
新潟に居る時に、大変お世話になった新潟日産の方からメールがやって来た。
大きなチラシの画像と共にやって来たのだが、僕はその画像を見るなり大きく心がときめいてしまった。
「日産の失われた10年」
とは、多くの業界の人たちが口にするフレーズだが、2000年から始まった
「日産復活の狼煙」 は、「技術の日産」や「モータースポーツの日産」の復活ではなく、企業としての生命線の保存、向上のための活動で、僕からしてみれば
「日産復旧」の月日だった様に思う。
確かに、その間に出た日産車は押しなべて優秀で、内装も随分と良くなったが、どうも感性にピンと来るクルマが少なかったのも事実。
ただ大排気量のクルマやガタイのデカイクルマに関しては例外で、実際に乗ってみると実に自然で面白いクルマが多いのも事実だ。
しかし、実際の売れセンの2.5L以下のクルマには、いまひとつ買いたいと思えるクルマが無かったと感じている。
週末になると、ホンダやトヨタのディーラーには、家族連れが集まり、日産のディーラーにはなかなか人が集まらなかった様子は、確かにミニヴァンと呼ばれる類のタマ数が少ない事や、せっかく作り上げた市場も、あっと言う間にトヨタやホンダに切り崩されてしまった経緯も見え隠れしていた。
「売りたくても、売れない」
どうも元気の無い日産C/Aの姿をたくさん見てきた。正直、熱意を感じさせないC/Aもたくさんいた。
そんな中、
「このフェアで本当の車好きのお客様が来店され、そのお客様と車談義ができるような店にしたい」
「そのキッカケを作りたい」
というメールの文章を読むに従って、僕の中に「まだまだ日産には、本当にクルマが好きで、日産が好きな人たちが居るんだ!」という安堵感と熱意に激しく感動を覚えた。
ここまで、この企画を実現するにはかなりのハードルがあった事は容易に想像が付く。
これだけのクルマを、かき集める事も、新潟まで輸送する事も費用も手間も、大いに掛かったに違いない。現実的なハナシだが、これだけの企画をして「何台多くクルマが売れるのか!?」という声もあったと思う。
クルマが売れない現在、地方のディーラーにとって、大きな企画をする事によって、直接的に売上げに貢献できるか否かという自問自答は当然の事だっただろう。
10月4日(土)と5日(日)に展示されるクルマの選択は、社員の声を聞いて決定したとも聞く。
これは「日産営業マンによる、日産の歴史の再認識と誇りの復権」をかけた一大イヴェントだ。
そして「クルマ好き」が、自然に集まるディーラーの「復活」への試金石かもしれない。
豪雨になると手が付けられない・・と言わしめたZの神様、柳田春人がドライヴしたS30Zも座間からやって来る!
10月4日と5日、近隣の方々でお時間ができる皆さんは是非、足を運んで欲しいと思うのだ。
何より、これだけの歴史的な日産のクルマが一同に介する機会はなかなか無い。
日産レーシングカーの系譜に触れるもヨシ、クルマが好きでモータースポーツが好きだという理由でも、大いに良いだろう。
そして何より、売り手に自信と日産車を売る誇りを蘇らせて欲しい・・そう願って止まないのだ。
頑張れ日産!頑張れ日産営業マン!
Posted at 2008/09/13 23:53:12 | |
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