
これは意外なニュースだったのだが、今、日本の電波時計が大変な事になっていると言うのだ。
御存知の通り、電波時計や放送局などの正確な時間を刻む機器は、標準電波と呼ばれる長波にのって来る電波を受信して時刻を補正する仕組みになっている。
その標準時間を知らせる電波を発信する送信所は、福島県田村市都路町と双葉郡川内村にまたがる「大鷹鳥谷山(おおたかどややま)」と、佐賀県佐賀市富士町と福岡県糸島市境界の「羽金山(はがねやま)」の二ヶ所に存在する。
ところが、「おおたかどや山送信所」が、例の福島第一電子力発電所の事故によって、避難対象区域に入ってしまい、無人となってしまい、電波を発信できなくなってしまったという事なのだ。
これによって、標準電波を受信して時刻を補正していた機器、時計は、ただのクオーツ時計となってしまい、月に数秒の誤差が生じてしまっていると言うのだ。
以下、
「独立行政法人 情報通信研究機構」 HP より引用。
おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は停波中です
3月12日19時46分、福島原発周辺地域に避難指示があったことを受け、
おおたかどや山送信所の要員も地域外に退避しました。これに伴い、
同送信所からの標準電波は送信を停止しています。
なお、はがね山標準電波送信所(60kHz)は通常通りの運用を行っています。
また、NICT本部(小金井市)で運用している日本標準時システムも
正常に運用しています。計画停電の際にも自家発電機を使用して運用は
継続されます。
なお、おおたかどや山標準電波送信所の運用停止期間中でも、はがね山
標準電波送信所の電波が受信できる電波時計は正常に時刻合わせを
することができます。はがね山標準電波送信所の電波が受信できない
地域、機種の電波時計は自動的な時刻合わせができなくなりますが、
その間は通常の時計として機能しますので、すぐに時刻が大きくずれる
心配はありません。
利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
ご不明点の問い合わせは
こちら までお願い致します。
クルマの部品を造る工場が、被災地及び被災地に近い場所に点在して、生産がというハナシはずいぶん前から出ていたが、まさか電波時計までもがと言うのは、意外な盲点であった。
工業生産に、農業、そして時間までも、今回の災害で被害を受けてしまったという事に、改めて災害の大きさと範囲の広さに驚くのであった。
TOP 画像は、
「独立行政法人 情報通信研究機構」 HP より引用。
Posted at 2011/03/24 13:04:24 | |
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