
欧州では環境問題から HID (キセノン、ディスチャージ) ヘッドランプの展開が危うくなって来た。バナーに含まれる微量の水銀が、従来は規制の対象から外されていたが、どうも、その特例も無くなってしまうからだ。
規制 ヘッドライトLED化は環境問題の落とし子
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もちろん水銀レスの HID も開発されて来ているが、時代はもはや LED へと加速し始めている。そして、新しい Sクラス にも、当然の様に 総 LED のヘッドライトが採用されて登場した。
レクサスから始まったヘッドライトの LED 化も、軽量化、発熱対策が進化し、最近では AUDI が、これまでにないデザインで、ヘッドランプのLED化を推し進めて来ている。
進化 ヘッドランプが進化中。
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複眼 AUDI A6 のヘッドランプも個性的だ。
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これまでにないデザインで AUDI はLED 化を進めてきた。
さてさて、新しい メルチェデスの S の LED ヘッドランプなんだが、もちろん AFS 搭載で、スティアリングの切り角や速度などによって、ヘッドランプの照射角が変わる様になっている。それは、5パターンになって可変される様になっている。
さらに光源の多さを逆手に、小ささを武器にして、
レクサスが最初に搭載した時を考えると隔世の感がある。シンプルでLEDの特徴を生かしている。
変幻自在に照射角を変えている。そして、照射範囲も十二分に確保されているのが分かるだろう。
横方向の照射角度が劇的に増えている。以前はコーナリング・ランプがヘッドランプを補完して確保していた。
さらに、ナイトヴューが装着した車種の場合には、遠赤外線によって感知した人や動物の方向にヘッドランプの光を照射するという小技も備えている。
これまで、究極の小型化と省電力化を追求した リーフ を紹介したが、
多面 リーフLEDヘッドランプ VS レクサス Vol.2
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究極まで光を集めて一つも無駄にしない日本ならではの細かい技術の積み重ねでできている。
ある意味で対極をなすのが、今回の S の LED ヘッドランプと言っても良いだろう。
そうそう、W222のLED化は、ヘッドランプに留まらず、もちろんリヤにも採用されている。
ブレーキ、ターンランプも LED 特有の切れの良い入れ切れが鮮烈だ。
そして、車内外すべての LED を集めると何と 500 近くも S は採用しているという。
ある意味で、これからのクルマの光の未来を S は指し示しているのかもしれない。
Posted at 2013/08/25 12:54:09 | |
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