
タイアの慣らしも終わって、徐々にムチを打っている最中となった。
途中でバネを交換したりと、正直タイアの印象か?バネ交換の恩恵か?判りかねるパターンも見受けられるが、それを差し引いても、今回のタイアの選択は良かったと感じている。
実は、今回の
カレ定 でも、
みやこしさん とも話したのだが、今回の前々作 ZE512 が名作と言われた ZE326 の後を継いだにも拘らず、少々それが過剰な方向に行ってしまった事と、やはりミニヴァンのネガな面の対応に余りにも媚びた性格付けをしてしまいがっかりした反省か、次ぎのZE329では従来の路線に戻りつつも、スポーティさを求めすぎてしまい、それが今回の
ZE912 では、よりマイルドな ZIEX の持ち味が強調されて、従来の方向性が帰って来た感じであるといえよう。
まずパターンだが、剛性と排水性を両立させる四本のストレイト・グルウヴが刻まれ、最近の流行である左右非対称のパターンで、片方は大きく弧を描きながら外に向かって溝が切られておりさらに排水性を確保している様に見える。
派手さは無いが、一目見れば、ああぁ ZIEX ZE912 だなと分るデザインだ。
僕がZEIXを選んだ理由は大きくふたつある。
ひとつは225/40R-18でエクストラロードである事、もうひとつがコストパフォーマンスである。
さらに付け加えるなら、実際の幅が広めになっているので、手持の8.5JJというリムサイズでも、浅墓な流行である引張り気味に見え難いという事も選択理由だ。
実際に慣らし後の感想だが、とにかく「角の丸い」タイアだと思った事だ。
とても40ハイトのタイアとは思えない、路面の凹凸や轍に不感症で、実に快適なのだ。さりとて、DNAdB の様に、とにかく静粛性と乗り心地に特化して、操縦性や排水性に「?」なタイアと違って、クイクイとはスティアリングのレスポンスには付いて来ないが、過大な遅れも無くそこそこのレスポンスで追従するので、舵角が大きくなるとか、スティアリング操作が忙しくなるような事は無かった。
そういった特性なので、高速などを一定の速度で移動する場合、肩に力を入れずとも真っ直ぐに走ってくれるし、良い意味でスティアリングの反応が過敏で無いのでラクに移動できる。
何よりロードノイズが低いのもありがたいものだ。
まだまだ溝がたんとあるので、なんとも言えないが、音質がゴォーではなくクォーという比較的耳障りでないモノなので気にならないし、音圧も比較的低いので実に快適である。
ウエットでも路面が濡れてきても、スグには手応えが変わらないし、少々の水溜りも一瞬はさすがにスティアリングフィールが軽くなるが、大きく進路が乱れたりせず真っ直ぐ走る抜ける力量は大したモンだ。
そうした面からも、このZE912は、スポーティというよりコンフォート的なタイアだと思う。
間違ってもコーナーを果敢にとか、ドライでの絶大なグリップ力は求めるべきタイアでは無い事は確かだ。
それからハイト60以上はリムガード付きとなっているが、正直かなり控えめなので、幅寄せの場面に出くわすと気をつけなければならないだろう。
街乗り、高速での移動に最適で、たまにチョッピリ元気に走って見たいと思う向きには実に的を得た選択になると思う。
この価格で、このコンフォート性なら僕的な使い方であれば「御の字」だと感じた。
Posted at 2009/04/26 01:20:03 | |
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