
クルマの世界では、メーカーや車種に特化したショップはかなりあるが、二輪車でしかも原付で、さらに「JOG」を専門に扱っているショップがあるのは珍しいのではないだろうか。
横浜の都筑区にある
JOG工場 がそれだ。じつは、前回乗っていた JOG APRIO TYPEⅡ もそこで点検整備してもらい、5年と言う長きに渡って快調を維持していた。
今回、なんたって年代モノの 原付を買ってしまったので、これから長く乗るために徹底的に整備点検をお願いした次第なのだ。
JOG工場と言っても、正直、民家の駐車場の一角に、簡単な整備スペースを作って一人で作業をこなす・・・・という感じのショップである。
一見すると大丈夫か!?という感じだが、いやはや、その技術力は半端ではない!
整備をお願いした当日、朝の九時前には到着して、簡単に整備内容などを決めて、一端、我が家へと戻った。地下鉄に乗り、JRへ乗り換え、最寄駅に着いた時、朝食を食べていない事を思い出し、ロータリーにある 蕎麦屋 へ惹き込まれる様に入ってしまった。
寒い朝と空腹で。。。暖かい蕎麦と、ミニカツ丼と言う最強のメニューをオーダーした。
なんたって、5℃に満たない気温に、朝食を抜いた空腹で、暖かい蕎麦と、ミニカツ丼をオーダーしたのだが、これで六百円ちょっとなんだから安いモノだ。蕎麦屋で空腹と冷えた身体を温めた後は、家へ帰り年末の準備に勤しんでいたのだが、
JOG工場から携帯へ JOG ZR の状況について連絡が入った。。。
まぁ想像はしていたが、結構な部品交換と調整が必要であった。一番のショックが、焼き付きの症状が出ていた事、なんたって、ヤマハの原付ときたら、少々の焼き付きなら走ってしまう・・という恐ろしいエンヂンの持ち主。
JOG工場 から入った連絡を列記すると。
インテークマニホールドはまだ亀裂はありませんが、この機会に交換しておいたほうがいいと思います。
エアエレメントは痩せていますので交換が必要です。
プラグキャップは緩くなっていますので交換したほうがいいです。
センタースプリングが消耗していますので交換が必要です。
同時にクラッチスプリングも交換したほうがいいです。
マフラーを外して排気ポートから見える範囲を点検しましたら、ピストンとシリンダーに軽い焼き付きがあります。
修正では取れない縦傷がありますのでピストン、リング、シリンダーの交換が必要です。
現在のままでも走行は可能ですが、中古の状態の良いシリンダーと新品のピストン、リングの在庫がありますので交換しましょう。
フロントブレーキパッドは残りが少ないので交換が必要です。
ブレーキディスクに段付き摩耗がありますので、次回のブレーキ交換の際に一緒に交換したほうがいいと思います。
ミッションからはかすかに音が出ていますが、もう少し音が大きくなってからの交換でいいと思います。
今回の点検整備内容です。
基本点検整備
駆動系点検、インテークマニホールド交換、エアエレメント交換、プラグ交換、センタースプリング交換、クラッチスプリング交換、中古シリンダー交換、ピストン、リング、ベアリング交換、腰上組み替え
フロントブレーキパッド交換、ギアオイル交換
カメファクトルクカム中古へ交換
シリンダーヘッド面研
駆動系ベアリング交換一式
JOG工場 近藤
もちろん作業をGOさせて、完全な状況へとお願いしたのは言うまでもなかった。
そして17:00過ぎに作業が終わるという連絡が入り、再び電車を乗り継いで
JOG工場 へと足を運んだ。
JOG工場の工房に入ると、一見すると前と変わらない出で立ちで JOG ZR が鎮座していたが、
工房内は、この画像を見ただけでも整然かつ機能的に整理整頓されているのが分かるだろう。
中身はまったく別物へと変わっていた。
交換した部品の数々。もちろん僕が持って行ったスペシャルパーツもある。
実は、購入直後から加速の初速が、恐ろしいくらい悪く、ベルトかプーリーが摩耗しているのでは?と思っていたのだが、いやはや、想定外の「トルクカム」という部品の摩耗が原因であった。
カムの溝が偏摩耗して、ここをなぞるピンが変形部で引っかかってしまう。。右が社外品だが新品の画像だ。
本来なら、これから加速するぞというポイントが偏摩耗しているので、ここでピンが引っかかって、加速が開始されない・・・そこでグリップを回すと、トンっとピンが外れて、まるでドッカン・ターボの様な加速を演出していたという次第だった。
ベルトを強化品の新品にしているので、慣らしが必要なので、JOG工場を後にしてからは、ハーフスロットル以下で帰路を進んだ。
ハーフスロットでも、面研によって圧縮比が上がっているので、トルクが増し、いや実に楽しいツゥリングとなった。地元ネタで恐縮だが、国道246号の長津田を過ぎた急な上りを、ガスの量を増やさなくてもグイグイと昇るのには驚いた。
たかが原付と言われそうだが、されど原付で、ツボにはまったチューンナップは原付と言えども、痛快なものだと再認識した次第だ。
JOG 工場 ↓
Posted at 2011/12/26 02:05:34 | |
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