
どうも最近、オイルの匂いがする。しかも一週間くらい駐車すると、落ちる場所は決まっていないが、一センチ丸くらいのオイルの落ちた跡が。。。
下回りを見ても、オイルの滲んだりした跡が見当たらないのがミステリーだ。
という事で急遽、主治医の
エスプリオート へと足を運んだ。
リフトアップしてみると、確かにオイルの焦げる匂いがする。しかし、濡れた跡がないんだよなぁ・・・と眺めていると、排気管の一部が黒く細長く変色している!そこを辿ってゆくと、シリンダーブロックの横に微妙なオイルが流れた跡があり、ついにヘッドカヴァーからオイルが微妙に滲んでいるのを発見。
そこで、ヘッドカヴァーを外して、ヘッドカヴァー・シールの交換と相成った訳だ。
ここで僕が心配だったのは、何たって前のオーナーがロクにメンテしていなかった個体。さぞかし、内部はスラッジなどなどで目を覆うような惨劇になっているのでは・・・と心配したのだが。
焼き付きは見られるが、拍子抜けするくらいマトモなヘッド周り・・・・
思い出したくも無い過去なんだが、最初に自分でドレンを開けた時、これまでの人生で見たことの無い粘度の、何ともいえない色のオイルが噴出して、さらにヘドロ状のモノが出てきたのだが、とにかく短いサイクルでオイルを頻繁に交換した甲斐があったのかもしれない。
オイルを頻繁に変えても、内部洗浄に効果ないとも言われているが、洗浄性もそうだが、拡散性も大きく影響するのだ。汚れを新しいオイルが、オイル内に拡散してスラッジなどを洗い落としてくれるのだ。
そうすれば、変に汚れを掻き落として、オイル通路を塞ぐなどの影響は少ないモノだ。
[逆に、汚れの酷いエンヂンに、フラッシングなんてすると、今度は汚れを掻き落として、それこそ、通路を塞ぐ場合がある、汚れ加減を見計らって、どんな手法をとるか?それが重要になるのだ。(閑話休題)]
意外な程キレイなヘッド周りに一安心して、さらにヘッドカヴァーを見てみる。
強度を増すために、細かくリブが刻まれて、実は、ここにスラッジなどが貯まり易いのだが、こちらも若干の汚れスラッジが見られたが、この程度なら・・・
細かく刻まれたリブに若干の、スラッジなどが見られたが、こちらも走行距離と年式を考えると、マトモな方だった。。。
せっかく分解したのだから、洗浄できる部分を洗浄し、シール類を交換し、
電気式のトルクレンチで確実に均一に締めてゆく・・ピットにピッ!ピッ!と電子音が響く。
電気式のトルクレンチで、ヘッドカヴァーを締め付け作業は終了・・・のハズだったが、ここで、気になる症状を
主治医 に話すと、原因がスグに判明した。
いや、実はここの所、いつもはアイドリングの時に、タコメーターの針が微動だに上下せず淡々と回っているのだが、それが微妙に、それも時々ピクリピクリと上下動する事を告げると、二次系統にエアーを吸っているなぁとLED電球である場所を照らすと・・・微妙な筋が。
筋が見つかったのは此処。
こうした場所に筋をや亀裂を見つけた場合には触ってはいけない。触ると本格的に裂ける場合が多いからだ。。
エアフロへ繋がる「エルボパイプ」の図で言うと 「5」 の部分。そこで、周りの補記類をあっと言う間に分解して外すと、モノの見事に亀裂が・・・
分解してみると、割れ亀裂が酷くなった。装着している時は、微妙な亀裂だったのだが・・・
「エルボパイプ」も交換して、再度、リフトアップし、オイルが流れた部位を洗浄
こうして洗浄するのは整備の常識なんだが、それがされていないところも・・・
こうしておけば、この後で何かあっても発見しやすいのだが、それがされない処も最近見受けられる。格安整備工場など、こうしたマナーが出来ていない事が多いので、作業を眺める事は重要なのだ。
さて、整備後は、もちろんオイル漏れは無くなったし、なにより、シルキーシックスの滑らかなアイドリングを、また堪能できる事になった。
とりあえず、修理が終わって、四月の遠征は大丈夫そうなのだが。。。まったく世話に焼ける子だと、またまた実感した次第なのだ。
Posted at 2011/03/20 19:14:05 | |
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