
去年の春に我が家にやって来た X-Car なんだが、ひとつひとつの部品のクオリティは高いのだが、耐久性は正直そんなに高くない。
交換が必要な部品は耐久性より、性能が優先されて、交換時期が来たらどんどん交換して行くというのが流儀なのだ。
それなら安くして欲しい・・・と思うのだが、いやぁ・・・エラク高いのは困ったモンだ。
そしてウチの場合なんだが、14万キロも走行して大丈夫なんだろうか?と思っていた「ハブベアリング」がダウンしてしまった。
タイアを交換してロードノイイズが減ったせいだろうか、グゥオングゥオンという音が目立つようになり、気になっていろいろと確かめてみるとやはりそうであった。
そこで今日、主治医の
「エスプリオート 」 へと入院をお願いした。ちなみに今回は(何時もだが・・閑話休題)懐が寂しい最中なので「MEYLE」のベアリングをチョイス、そして代車としてやって来たのが、
U13ブルーバードARX-Gだ!
正直、期待もせず乗ったのだが、いやぁ参った!これまで乗ったSR20DEの中でも最良と感じる絶好調のエンヂン。
確かにドアを閉めると、窓枠の無いピラードHTの常で、ガランガランと振動と音がするが、一方ではそこはピラードHT、支柱が残っている分ある程度剛性が確保されているので、走行中にスティアリングを急激に切っても、路面の凹凸をひらっても、意外にボディのシッカリ感を感じる事が出来る。
良く曲がるし、パラレルリンクのサスもストロークが長くしなやかだ。
ただ以前セダンに乗っていたオーナーとして、やはりスタイリッシュに低められたルーフは頭上に圧迫感を感じるし、Cピラーが盛大に寝ているので、乗り降りに意識して頭を屈めないといけないのには閉口してしまった。
まったく素直な操縦性に、角の無い乗り心地の良さ、そして今改めて乗ると、バブル華やかな時代のクルマは造りも良いし、色々な部分にお金をかけているなぁと実感した次第だ。
ウインドゥグラスひとつとっても
いまや懐かしい「ブロンズ・カラード」で、外から見ても中から見ても、シットリとした雰囲気を醸し出していた。
内装と言えば、驚いた事に、この個体ときたら、日産車らしくなく、なんと内装のイルミネーションの電球がひとつも切れていないし、エアコンのコントロールパネルのカスレや消滅がないのも奇跡だ!!
そんなARX-Gの装備の様子だが・・・・
14桁以降が全て 「-(バー)」で埋め尽くされていた。そう、まったく「素」のクルマだったのだ。
このクルマの大きなチャームポイントは、日産純正OPのBBSホイールを履いているのだが、オフセットが盛大に違っており、
タイアはDNAエコスにサイズもささやかなのだが、大いに車体からはみ出て、浅墓な流行の
「ツライチ」 を
超越した、
「ツラソト」 状態になっており、一種独特の雰囲気を出していた。。。。
こうして久々のブルーバードに乗った(乗っている)のだが、スッと手を伸ばしたり、降ろすと期待した装備やレヴァーに手が届き、乗り味も優しいのに曖昧さが無い、シッカリ感があって実に楽しいモノである。
これが今の日産車に無い一体感なのだと感じた次第なのだ。
やたらとデカイ排気量や、日本での使い勝手を無視したボディサイズのクルマばかり造り込み、果ては訳のわからないクロスオーヴァーカーをリリースし、この勢いならムラーノにセダンさえ作り出しそうな、どっかのメーカーにも、こんな良心的なクルマ(商売では上手く行かなかったが・・・)を造れた事に懐かしささえ覚えてしまった。
あと一日か二日、このARXを楽しみたいと思うのだった。
Posted at 2009/04/17 15:11:55 | |
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