
さて
先に書いた通り日曜は、後期ミッションに換装されたエイトを引き取りに、地元いわき市まで出向き、ナラシがてら国道6号と並行する…そして原発警戒区域に至る「山麓線」を進んだが…
近年も帰省で何度か走ったが、徐々に警戒区域が再編されてからも、いわき市を抜け旧警戒区域に入るのは、「あの日」以降は初めて。
広野町に入って進むと、国道より山手側であるこの道沿いからも、山の合間から「広野火力発電所」の煙突が垣間見える。
もちろん転勤前、というか「あの日」以前も目に入ってたハズだが、とくにそれを意識する事もなかったのだろう、「あれ~見えたんだっけ?」と思ったのが正直なところ。
ただ天候的なものだろうが…先っぽを残して霧に包まれてる姿が、つい「あの日」と関連して不気味さを感じてしまう。
そして更に進んで…多分、最後に足を踏み入れたのは遠い転勤前以来の、楢葉町に。
最近までの警戒区域は解かれ出入りできるようになったものの、まだ人は住めない地…
入れると言っても入った途端、道路脇に現れ始めた「黒い袋」の数々に、この地の現実を思い知らされる。
ドコまで行けるんだろうと思いながら突き進むと…ふいに「木戸ダム」なんて案内看板が。
かつてこの辺を通ってた時は、てんで興味のなかった看板。
近年、ダムマニアな栃木人と各地ダムを訪れるようになってから、この道沿いから至れるダムが何ヶ所かあるのが分かったが、あんな事が起きて後の祭り…
この木戸ダムは確か近年、どなたかが「在りし日の姿」と書かれた日記を拝見し、想像以上の立派な姿に、あぁ行けるうちに行っておけばヨカッタと、後悔した場所。
であれば…向かわない訳にはいくまい(笑)
そんな訳で看板のほうに進んでみるが…でもダムのある場所って、ただでさえ栃木人のツアVみたいに(笑)、下回りを擦りつけるような悪路の先ってのも多く…
まして今回は場所が場所だけに、立ち入り禁止とか、震災で道が崩れたまま手付かずとか、野生動物が大繁殖してないか…なんて心配を抱えながら、引き取ったばかりのエイト号で無茶は禁物と心に決めて進んだが、近づくにつれ道路はドコよりも立派になり…
あっけなく着いた。
しかも、まぁ何かの作業関係かもしれないが、ちらほら界隈を訪れる車とか…中にはライダーの姿もあって、光景は全くもって「普通」。
上から見下ろしても、無数の「袋」が敷き詰められている…以外は。
建物の屋根も一部が剥がれてるが、あるいは震災で壊れて以降、手つかずなのだろうか。
さすがにコレを見ると、いつもの調子で「下から見上げられる場所の散策」までは、気が引けるな (;´д`)
ダム上が道路になり上を渡れて…さらに路側帯も備えて駐車ができる親切設計。
先に展望台もあるので、ついでに行ってみるが、肝心な部分はロープが張られており入れなかった。
管理所は閉まってるが駐車場には入れて、木々の合間からダム正面を垣間見る。
【ダム写真】
まぁそんな思いがけない堪能に、今度はマニアな彼と一緒に来ようと思いつつ場をあとにし、引き続き「山麓線」に戻って、もう少し北上してみようかと進むが…
続く。
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Posted at
2013/07/04 23:54:07