
そんな訳で、モテギのコレクションホールで見学した、懐かしのJTCC展。
このレースの大きな魅力は、多種多様の4ドア車が、信じられないような大バトルを繰り広げるもの。
今回の展示テーマである、ホンダが1勝もできなかったシビックから、アコードで挽回するまでの軌跡…
しかし、このレース自体が当初は開発費を抑え、多くのプライベーターが参戦できるのを目指したはずだが、このアコード参戦に際しては単に車の出来だけじゃなく、ホンダ自体がワークス体制を強化し巨額を投じて「なりふり構わず」に望み、いずれ他チームも追随し、いつしか貧乏プライベーターは脱落してワークス勢の戦場となり…
でも車種によるのか「割の合わないレース」って様相になり、すぐに張本人であるホンダが…それを契機に日産も撤退し、程なくレース自体が消滅してしまった…ってのが、知る限りの真実。
レギュレーションの「解釈」もアウトで、規定より有利な車体で臨んだ末の、失格やら出場停止なんて騒ぎも、あったっけかな。
なのでホンダ自身が言う、挽回劇って「美談」の裏を思うと複雑な心境ではあるが、まぁそれも今となっては、懐かしい思い出として浸れたかな。
※たまたま、今回の見学に際して昔のレース雑誌を引っ張り出したら、まさに今回の展示でも中心だった中子修選手の、ホンダ撤退の噂が出てた同時期までの回想インタビューが、記事になってた。
ただ…それはともかくとしてアタシ自身、このレースでアコードに対しての評価が上がったのは、正直なところ。
もっとも中高生時分から、その頃のアコードに惹かれて以降、好感を持ち続けてたって下地はあるけどね。
初のマイカーが「クイント・インテグラ」だったのも、その流れもあったからこそだし。
この後にアタシは90系ツアVから、100系に買い替えたりもしたが、もし先に友達がワゴンのアコードに乗ってたりしなければ、自分がアコードを買う選択の可能性も、充分にあったのかも。
ちなみに、そんな100系チェイサーも、このレースに参戦し喜んだが、ただ結構な改造が許される、このレース…
エンジンも同社のなら換装が許され、2000ccって規定…以前に、トヨタのモータースポーツエンジンとなれば中心だった、セリカ等に搭載されてた3Sエンジンに換えられ、ボディを剥げばシャシーもCカーかって程の別物で、正直「自分のと同じクルマ」って感覚は薄かった。
そんな意味では、今をもってJTCCで印象に残るのは、アコードのほうか…
っても、当時GT選手権を走ってたスープラですら、同様に別物のシャシーで、エンジンは3S。
一説によれば、その頃のGT-RだってSR20のほうが好結果を望めたものの、そのブランドゆえRB26から載せ換えられないジレンマが…なんて話も。
レースで勝つとなれば、仕方のない話か。
でもまぁ…ちょうど、これを見に行った翌日この次の型の、無限のウィングを纏ったMTのアコードユーロRが職場に来訪し、マジマジと外から眺めたけど、やっぱアコードいいね。
エイトで高回転NAの快感に目覚め…マーチでFFの楽しさも体感した身には、むしろ今こそ「この手の車」に最大限に惹かれてるかも♪
コイツも、良い選択をしたもんだ(笑)
思えばエイトを買った時、当時のエイトを紹介する雑誌記事を纏めた冊子をもらったが、その頃もエイトのライバルとして取り上げられてたアコード。
それだけにエイトとは、アタシが惹かれる部分の共通項も多く、もし次に乗るならと想像すると、かなり欲しい部類になるけど…なかなか最近は、この手の車が売ってないのが、悔しいなぁ。
でまぁ改めて、今回の展示のチラシを見ると…
日本では潰れたレースだが、今も世界選手権は「WTCC」として存続しており、数年前から日本でも岡山で開催してる程度は知ってたが、なんと今年はモテギで「開催される」と!
この時期なら最終戦なのだろうか…となったら、見に行かない訳にはいかめぇ!と狂喜したが、調べたら既に9月に開催!?
おろっ…この展示自体が、9月からやってたのね f^^;)
前日記にも書いた通り、もう何年もレース観戦から遠ざかり、すっかり情報弱者にもなってたが、久々に猛烈に見たいと…そして見れなくて激しく悔しいと、思ったなぁ~。
まぁそれだけに、来季の楽しみが一つ増えた…そして、かつて夢中になった時期から、もう20年にもなるのかと気づき、歳とる訳だ…と思い知る事にもなった (^^;)、今回の展示見学でした。
【そんな展示の写真】
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2015/11/22 08:43:06