
大きな惨事となっている福島原発。
これを機に、一気に原発反対の意見も加速するだろう。
アタシ自身ここまで、原発に近い地元はもちろん、地元在住時から馴染みのある立地地域、そして今の居住地を含め福島県内が実際の脅威に加え、いわれのない風評被害まで見えてきて・・・
現実に「原発は安全」なんて神話が崩され、さすがに反対を覆す理由は見当たらない。
だが・・・
以下、素人のイメージ程度の事で、正しい話なのかは分からない事をお断りしておくが・・・
日本に必要な発電量は原子力を持たずとも、火力に加え水力・風力を充実させる事で十分に賄えるとは、数十年前から聞いた事がある。
ただ原子力の優れてる点は、急激に電力需要が上昇した時に、それに追いつける点だ・・・とも。
実は昔、誰だったか有名な人が述べていた事の受け売りだが、ようは「原発反対を口にするなら、クーラーの効いた部屋で、テレビの高校野球を見入る資格はない」という事。
まぁ急激な電力上昇の象徴だが、少なくとも原発が無くなれば、今までと同じ生活はできない・・・という事なのだろう。
急な電力需要に、原発並のスピードで供給が追いつかなければ・・・待ってるのは最近よく話題になる「大規模停電」であろう。
件の福島原発、これは首都圏に相当の電力を供給していて、他に今回どれだけの発電所が被害に遭ったかは分からないが・・・少なくとも日本の原発がイッキに無くなれば、いま話題の「計画停電」どころの騒ぎじゃない事は、素人でも容易に想像がつく。
この震災直後アメリカから、福島原発の「廃炉」を前提とした対応策を打診するも、素晴らしき民主党政権は、それを断りここまで事態が悪化した・・・とも聞いたが、裏を返せば福島の原発が無くなるだけでも、首都圏の電力需要に大きなダメージを与えるからこその、必死の拒絶だったのだろうか。
正直アタシ自身、そんな今までの生活を覆してまでは・・・と、原発を反対する気持ちは薄かった。
今は上記の通り完全に反対と思うが、それには生まれ育った地元に比べ、暑い現在の居住地においても、エアコンは使わない覚悟・・・
そして仮に原発の代わりに水力・風力を充実させるとして、その体制が整うまでの何十年もの間、「それをアタシから取ったら何も残らない」と言えるほどの、今のクルマ趣味すら失う覚悟のうえで、書いてるつもりである。
原発なんてイラネ・・・と、言ったり書いたりするのは簡単である。
だが、そのために自分が生活を変える覚悟がなければ、結局は「原発は必要です」の一言で、いつまでも原発は無くならない気がする。
でも、もう福島県民は誰ひとりとして、都会のための原発が福島に存在する事は許さないだろう。
前述の通り実際の窮地に加え、県外のホテルで「福島県人の宿泊お断り」なんて仕打ちをされれば、なおさらである。
(
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110319/k10014780791000.html)
そして原発が無くなり一番の打撃を受けるのは、大量の電力を消費する都会に住む方々であろう事も、容易に想像はつく。
この福島はもちろん、都会に電力を送る僻地の原発は、一気に存在が難しくなるかもしれない。
都会の方々こそ、この原発問題や以降の原発廃止の是非は、遠い田舎の出来事ではなく、真っ先に自分自身に降りかかる問題という事を念頭に、今の問題も見守って頂きたい。
それでも都会で原発パワーが必要なら、新たに都庁とか府庁などの脇にでも、建てればよろしい。
Posted at 2011/03/20 21:15:55 | |
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