HTPパスポート/FIAペーパーについての改造

国内純和式ヒストリックカー・モッズ系レースに御参加の方々からこういう御話を聞かされます。
良く、鉄をアルミに、鉄をカーボンに素材変更させて、色さえ黒くまたは同色に塗ってしまえば『解からないや～』という、ウオシュレット時代に今は懐かしい３丁目の夕日の様な『汲み取り式/純和式便所』みたいな御意見頂きますが、これは国内山猫非公認レース型式走行会や精々JAF公認までは兎も角も、FIA公認レースでは不味いですね。相手にされませんし、出禁にされます。

と言うのは、各種レーシングカー（箱車、レーシングプロト・フオーミュラー含め）車重に規定が有り、それを下回るとバラストや時間でのハンデが付いてしまいます。
多い分には『減らす様に』で終わってしまいます（笑）…マシーンのダイエットね！！
人間の体重測定は無いので軽ければ軽いほど得です。騎手やボートレースと同じだ。。。

その位、本来は公平に車検を厳しく行うのが本筋でした。


わたくしは実父が1970年に当時の輸入元/東急商事から購入したオリジナル/ロータス・スーパー・セブン・マーク4・ロータスツインカム搭載（当時の純正opのテカルミッとジャクソンECU付き）のオリジナルガンチップ製FRPだったボデイを全カーボンケプラー（一部ドライ/一部ウエット）に交換してオリジナルカラーで全塗装してFIA公認レーサーに仕上げました。

結果、HTP（旧ＦＩＡペーパー）上は、車重は軽くなりませんでした・・・・と言うのは、シャシー剛性上げる為のトラス補強やボデイ剛性感上げる為のボデイ補強を初め、ロールフープや消火器や牽引フックなどの現代N-1仕様的安全装備を加えてしまってある為、相殺されていたのでFIAペーパー/HTPパスポート取得時は問題有りませんでした。乾燥重量 550KGのまま。

ま～、カーボンケプラーボデイ化は価格は少々張りましたが、結局は有利に働く場合も有ります。
これをオリジナルガンチップ製FRPボデイベースでやったら+50KGはかたかったでしょうからね。
カーボンケプラーもＦＲＰもどちらも樹脂ですから素材変更には至りません。
ひたすら作製精度を向上させただけです。
N-1仕様みたいなもんでしょう。


レーシングカーの醍醐味は、軽い、コントロールし易い、速い、安い、壊れにくい、修理し易い、部品流通容易に付きます。

御自分の経験や能力を無視して、ハイパワーなマシーンに乗られたり、車重の重いGTカーの乗られても乗りこなせる天才アマチュア・ドライバーは日本には星の数程沢山居られるので心から関心しています。
それをお勧めする素晴らしいレース屋さんもショップも沢山有り、流石バブルを世界の大国/中国よりも先に経験した大先輩/日本です。
日本のモータースポーツの歴史の素晴らしさの影響でしょう。

で、現在の素晴らしきモータースポーツワールドが日本に残ったのです。
特にアマチアは。。。

写真・・・2006ルマンチャレンジモテギ戦で名車904を茂木5コーナーで外からパッシングする激安キットカー。