ハノイはふれあい豊かな街である。交差点で止まっていたらいきなり肩を叩かれることは珍しくないし、通りすがりの人から話しかけられることも多い。そして何より、走行中の軽接触が絶えない。コツンと肘や膝、ミラーなんかが他者と当たるのは日常茶飯事である。
写真は接触の瞬間である。左にいる(近い!)マスクにサングラスの月光仮面みたいなライダーはスクーターのキャリアに大荷物を積んでいるのだが、そのことをすっかり失念しているようで、本人の身体がスレスレの位置から追い越しを掛けてきた。当然、大荷物が私のバイクのハンドルバーに引っかかり、引っ張られてハンドルが右に切れた。速度が低いし「よくあること」なのでそのまま右に振って立て直し、何事もなかったように走り続けたが、あれで荷物にロープなどがあってハンドルに絡まったら転倒は免れないところであった。
ベトナムではマニュアルクラッチつきのバイクはほとんど走っていない。カブみたいなセミオートマかスクーターの無断変速ばかりで「マニュアル派」の私としては残念なのだが、便利なこともある。駐車場で駐車チケットと駐車料金を左手に持ったまま走行することができるのだ。ゲートで停車してから財布を取り出しても別にかまわないのだが、できればさっと渡してスムーズに通過したいところである。また、この駐車場のように入り口ゲートでヘルメットを脱がなければならないところではヘルメットを持ったまま駐車位置まで走行することもできる。もともと蕎麦屋の出前が片手運転できることを目指してデザインされたらしいが、やはり便利なものである。
葬式用のバス。葬儀が終わって斎場に移動するところと思われる。助手席から何かを外に撒いていた。花びらかそれに見立てた紙片のようだ。l
Posted at 2015/09/20 15:42:00 | |
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