
んな訳で今月初旬、いつもの栃木人が納車されたばかりのタイプRを、見せびらかしに来たが…
クラッチの繋がりがピンとこないのと低速トルクがなく、ちっと発進時など乗りづらいという。
生活の変化で、好き勝手に使ってた社用車プリ薄がなくなり、シビックで実生活の移動もこなさねばならぬが、もはやシビックという名には不釣り合いな大柄ボディも含め、これで買い物に行くのも気が滅入るとな(笑)
ならばと…試乗( ̄∇ ̄)
赤レカロを優先して、納車が早いという特別仕様車に目もくれず、契約したままのグレードをジックリ待っての納車だったが、黒い椅子の特別仕様車もシートベルトは赤いらしい。
ふむ、ハイパホーマンスな車と言えど、クラッチペダルの踏力は軽くてスカスカ。
そして繋がりが、なんというか位置の高低以前にメリハリがないというか、繋がったのかどうか分からないうちに、いつの間にか繋がってる感じか(^^;)
ハイパワーなスポーツカーだからって、重くてシビアな繋がりみたいなイメージとは真逆の、なんともハッキリしない感触が、確かにピンとこないかも。
ま~状況的には、
強化クラッチのロドから純正のアコードに乗り換えると、かえってしばらく乗りづらいのに似てるかな(笑)
たぶんメーカーは、乗りやすさを追求したのであろう乗り味で、
過去に86を試乗した時から以降ずっと、新しいスポーツカーで感じてきた違和感。
そりゃ、ツアラーVなんて古い車に乗って喜んでるロートルには、いきなりは馴染めんじゃろうてΨ(`▽´)Ψ
裏を返せば作ってるほうが目指してるのは、高性能スポーツカーのイメージのような取っ付きにくさじゃなく、むしろ拍子抜けするほど乗りやすいって事なんだろうから、ある程度は慣れの問題もあるかな?
そのうちタマにツアラーVに乗ると、純正クラッチのくせに重いしイキナリ繋がって乗りづれぇ!と、文句を言うようになるかも( 艸`*)
出だしのトルクについても、単に自分の基準がどこかって問題かも。
今もツアラーVに乗り続けての比較だと、言われてみれば少ないのかな?って気はするけど、トルクが無いという評判のロータリーRX-8、そして小排気量のロドスタに比べて違和感はない。
むしろユーロRにした時はソコソコのトルクが、かえってグワンと飛び出してしまい違和感で、いずれ
フライホイールを軽くして丁度よくなった身には(笑)、このくらいが乗りやすいとは思うけど、確かに低速で段差を乗り越える時などでは、横着はできないかも( ̄∇ ̄)
…そもそもアタシ自身も上記リンクの通り、当時のタイプR純正フライホイールが軽いからと、わざわざ交換したのだし、このタイプRも同じく最初から軽くなってるんじゃないかな。
ただ、それとは別に吹かして段差を乗り越えようと思っても、どうやらヘンな制御なのか感覚より回転が上がらず、エンストしてしまうってのは現代車ならではなのかなぁ?
そのへんは今回の試乗では再現できないし、自然なローテク車が基準のアタシにゃ何とも言えないけど(^^;)、乗り続けてアクセル開度や踏み込み速度など電子制御の癖を感じれば、克服できそうかな?
あとは2000ccで大パワーを絞り出すから、より狙いどころがピンポイントなんだろうね。
とくに今は慣らし中で抑えてしか乗れないから、そんな狙いどころのために犠牲になってる部分しか味わえてなくて、不満に感じるのかも。
いずれ本領発揮を解禁すれば、逆にトルクのある2500ccでは得られない世界もあるはずだから、せっかく2台あるんだし同じ方向性の乗り味じゃなく、むしろ明確に長所を使い分けられるのがイイんじゃないかな。
そして、やはり気にしてる異音も試乗中から、時おり聞こえる内装のカタカタ音を、いま鳴った!と指摘するが…
ん~近年は盛大にガタピシ音のする車にも乗ってたから(笑)、ぶっちゃけ言われてみれば…と気づくレベル(^^;)
本人はずっとトヨタ車ばかり乗り継いできたから、これがホンダ品質かと呆れてたが…
でも改めて思うと、まぁメーカー品質の差もありそうだけど、でもスポーツカーだからねぇ。
前ブログでも書いた通り、アタシもツアラーVに乗ってて内装をバラした時は、なんでコレっぽっちの部分に、こんなに何本もネジ締まってんだと辟易した事が(笑)
戻す時は今後の作業に面倒だからと、ネジは半分くらいしか締めなかったので(笑)、続くRX-8では納車前から伝え聞いてた内装ビビリ音がするって苦言も、こんなもんか…と納得してたが( ̄∇ ̄)
かつて先代デミオやロドスタの開発ではグラム作戦と称し、
ネジ1本まで解析してグラム単位で軽くした積み重ねで、大きな軽量化に成功したという。
タイプRの異音が、そんな軽量化を目指した積み重ねの理由かどうかは分からないし、単純にスポーツカーだから仕方ないで済むかの是非も分からないが、あるいはツアラーVだって開発者は、本当は余計なモノなんか少なくして軽くしたいのを、トヨタのハイソカーゆえの過剰品質が足かせとなって、不本意な重さにしてしまったのかもしれない。
現にウチのユーロRだって、同じエンジンの当時のタイプRより
200kgも重い。
当然、それは装備や品質にも目に見えて違いがあるが…それがタイプRの存在意義って事なんじゃないかな。
上記のトルクにしてもそうだが、そもそも何からナニまでイイトコドリは、あり得ない。
こんな「耳をすませば」な犠牲の差し引きで、ハイパフォーマンス車の運動性能を手に入れた…と思うほうが、乗ってる本人は幸せじゃなかろうか( ̄∇ ̄)
…という、持ち主の感想&それに対し自分が所有したらどうだろう?っていう、てんで客観的ではない自分の主観でした。
【
オマケ:雨氏撮影写真館】
…ある意味、今になって古い車が持てはやされるのも、決して懐古趣味ばかりではないのかな…って実感も(^^;)
過去に書いた湾岸ミッドナイトが唱えた「20年サイクル」じゃないけど、大きな技術革新ばかりじゃなく、こんな従来ジャンルの車でも明確な違いは確かに存在し、「そうじゃないほう」が良ければ古いのに手を出すしかない層も、絶対的に増えてるのだな…と。
どっちが良いとか悪いって話じゃなく、ある意味これまで「正常進化」するごとに、古い車はただ古臭くなっていくだけなのとは違い、明確な進化の線引きのどちら側にも、違った魅力があるって事なのだろうと、最新号の試乗で感じますた♪