昨日は活け花の先生が職場に来る日でした。トモちゃんがお稽古しているところにお邪魔して、ちょっとお話してきました。
「先生、お久しぶりです。体調はどうですか?」
「もうすっかり良くなりましたよ。ツゥさんにも心配かけちゃいましたね。」
「トモちゃんから具合が悪いと聞いて心配していましたが、元気なお顔を拝見できて安心しました。先生に気合を入れてもらわないと僕も元気が出ませんよ。」
「何を言ってるのですか、ツゥさんはまだまだ若いのですからしっかりしないといけませんよ。」
「先生、この花は薔薇ですか?」
「違いますよ。芍薬ですよ。『立てば芍薬座れば牡丹』の芍薬です。薔薇はこちらですよ。」
「先生も若い頃はそう言われたんですか?」
「若い頃は余計です。」
「失礼しました。でも僕は薔薇が好きなんです。前橋市にある敷島公園のばら園はきれいでしょうね。」
「賑わっているでしょうね。昨日は足利フラワーパークも大混雑でしたよ。」
「僕は百合の花が大好きなんですが、これは百合ですか?」
「違います。これはカラーですよ。」
「えっ?色を訊いているんじゃありませんよ。」
「ツゥさんは何も知らないのね。カラーという名前です。『かいう』とも言います。海の芋と書くんですよ。」
こんなお馬鹿な私を相手にしていてもトモちゃんへの指示は的確で、見事な活け花が出来上がりました。
「ツゥさんもやってみますか?」
「活け花ですか?僕は花より団子、いやいや花よりお酒ですから。」
「ツゥさん、呑みすぎはいけませんよ。」
「・・・。」
いつもの場所にはもう活け花がありました。
「先生、これはわかります。菖蒲ですよね。」
「ハナショウブですね。5月は花で勝負よ。」
えっ?先生、それって・・・。
Posted at 2015/05/01 05:55:49 | |
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秘密の花園 | 日記