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ツゥのブログ一覧

2010年07月21日 イイね!

半出来温泉奇譚 異聞

 昨日は職場の飲み会でした。睡眠不足の私は8時くらいには朦朧としていて、いつものように意識がなくなりました。目の前にはショートカットでボーイッシュな可愛い娘さんがいたのに最後までおつき合いすることができませんでした。
 しかし、昨日は衝撃的な話を聞くことが出来たのです。
 私の職場にフクさんという人がいます。美術に造詣の深い人です。普段は仕事上の会話をするくらいなのですが、飲み会になると私的な会話をします。学部こそ違いますが、職場で唯一の大学の先輩です。学生時代の話で盛り上がります。
 昨日はフクさんが、学生の時には軽音部にいたという話をしていました。フクさんはヴォーカルだったそうです。私も三人の会というフォークのバンドでヴォーカルをしていたので話は大いに盛り上がりました。

「軽音部といえば、マツモトというのがいたんじゃないですか?」
「人文学部のマツモトね、バンドを組んだことはないがベースをやっていたやつだね。」
「友達というわけではなかったけれど、ベースはうまいなぁと思っていましたよ。」
「人文学部といえば僕のバンドにも一人いたなぁ。」
「へぇ、誰だろう・・・。」
「キーボードをやっていた女の子だよ。ぽっちゃりとした可愛い子だったねぇ…。」
「えっ?もしかしたら・・・・・・・・、ミズシマサキではないですか・・・・・・?」
「そう!そうだよ、ミズシマだよ!」

 サキが十数年前に癌で亡くなったことを言うとフクさんは驚き、泣いていました。私も一緒に泣きました。
 私は不思議な感覚に陥りました。目の前の可愛い娘さんがサキに見えてきたのです。サキがまた私に会いに来てくれた・・・。


 
Posted at 2010/07/21 06:08:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 奇譚 | 日記
2010年07月19日 イイね!

半出来温泉奇譚 番外編

半出来温泉奇譚 番外編 半出来温泉に行ってきました。こんな暑い日はここのぬる湯が最高ですね。でも、今日の暑さですと内湯は熱く感じました。
 今日は東京から来た、小さい子を連れた若夫婦と一緒でした。若奥さんの白い肌を少し拝ませていただきました。

 もしかしたら、またあの娘さんに会えるかなと思ったのですが、千葉ナンバーのあの車はありませんでした。私たちが帰るまで来ることはありませんでした。おそらく新婚旅行に行っているのでしょう。何でそんなことがわかるのかですって?実はあの娘さんはマァとも話していたのでした。

 その娘は内湯に戻ってマァにこう言ったそうです。
「ご主人様と混浴させていただきました。すみません。」
「いいのよ~。どうせ口を開けて寝ていたんでしょう?」と答えると笑っていたそうです。
「どうして、千葉からこんなところまで?」
「昨日は軽井沢の教会で結婚式の打ち合わせでした。」
「そう、おめでとう。で、式はいつなの?」
「ありがとうございます。式は7月の中旬です。」
「でも、この温泉にはどうして?温泉が好きなの?」
「温泉は好きですよ。でも、ここに来たのは会いたい人に会うためなんです。」
「会えたの?」って聞いたら、最高の笑顔でうなずいていたそうです。

 混浴露天風呂は文字通り独り占めでした。寝不足の私は寝込んでしまいました。その間女性が入ってきた気配はありませんでした。その代わり夢の中に可愛らしい娘さんが出てきました。残念ながら服を着ていましたが・・・。
 この娘さんとの物語はどうなのでしょうか・・・。まだまだ何の進展もありませんので書けません。 

 半出来温泉奇譚 ①
 半出来温泉奇譚 ② 
 半出来温泉奇譚 ③
 半出来温泉奇譚 ④
 半出来温泉奇譚 ⑤     
 半出来温泉奇譚 ⑥      
Posted at 2010/07/19 19:39:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 奇譚 | 趣味
2010年07月19日 イイね!

半出来温泉奇譚 ⑥

「ツゥさん、私はツゥさんを責めるつもりで会いに来たんではありませんよ。私が言うのもなんですが、父と母は本当に愛しあっていました。幸せだったんです。」
「じゃあ、なぜ?」
「母が写真を見ながら言ったんです。22歳に戻るのもいいなあって…。その時、私は思ったんです。22歳になったら母の大切な人に逢いたい、いやきっと逢えると…。でも、22歳の1月11日は私も母と同じように御茶ノ水駅で檸檬を歌うだけでした。」
「・・・。」涙が溢れ出して止まらなかった。何度も何度も温泉で顔を洗った。
「7月で25歳になります。ツゥさんに逢うのに3年もかかっちゃいました…。でも、ツゥさんの家の電話番号も知っているし、足利のお宅の前を通ったこともあるんですよ。」
「どうして訪ねてきてくれなかったの?」
「母がそうしたように、待っていたかったんです。ツゥさんが来るのを・・・。」
「こんなしょぼくれたオヤジで幻滅したでしょう?」声を振り絞るようにして言った。
「いいえ、笑顔の母の隣に写っているあの顔と同じですよ。これで母と同じように、いえ、母以上に幸せになれます。」
「えっ?」
「7月に軽井沢の教会で結婚式をするんです。昨日はその打ち合わせに行ってきたんですよ。」
「おめでとう・・・。」視界はぼやけてしまっていてよく見えないが、素敵な笑顔だ。
「今日は楽しかったです。嬉しかったです。」そう言って浴槽から出て行った。なぜか、娘の肌の色がやけに白いなと思った。
 私はその娘に声をかけた。
「そういえば君の名前をまだ聞いていなかった…。」
 娘はふり向いて私にこう言った。
「ツ・ウ・さ・ん、そんな悲しい顔しないでよ。気にしない、気にしない。サキは好きで待っていたんだから…。」

                                            (終わり)

 半出来温泉奇譚 ①
 半出来温泉奇譚 ② 
 半出来温泉奇譚 ③
 半出来温泉奇譚 ④
 半出来温泉奇譚 ⑤                                  
Posted at 2010/07/19 05:55:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | 奇譚 | 趣味
2010年07月16日 イイね!

半出来温泉奇譚 ⑤

「母は5年、待ったそうです。」
「えっ!」 
「ツゥさんを5年待ったそうです。」
「でも、あの時サキにはお付き合いしている人もいたし、その人と結婚したいって言っていたんだよ。」
「確かに、おそらくその人とお付き合いを続け、25歳の時にはプロポーズされたそうです。相手の方はすぐにでも結婚したかったそうですが、式はもう少し待ってと母が言っているうちに、いつしか破談になったそうです。」
「・・・。」
 約束をすっかり忘れてしまっていた私は26歳の時に結婚した。
「母はツゥさんが結婚したことを知っていました。でも翌年の1月11日、ツゥさんの誕生日に、約束の日に、待ち続けていたそうですよ。待ち合わせ場所は覚えてますか?」
「御茶ノ水駅…。」
「そう、ツゥさんと母が初めてデートした思い出の場所ですよね。そこで来るはずもないツゥさんのことを思いながら母は最終電車の時間まで檸檬を口ずさんでいたそうです…。それから檸檬は母にとって大切な歌になったそうですよ。そしてその年、母は高校教師である私の父と見合い結婚をしました。」
「すっかり、忘れていた…。でも、どうして、どうして私を待っていたんだろう・・・。」
「私も母に聞きました。母は笑うだけで、私にもわからないと言っていました…。ただ…。」
「ただ?」
「ただ、こうは言っていました。大切な人との約束だから…。ツゥさんはいつも私を待っていてくれたから…。」
「すまない…。」
 僕のせいで、あの人の人生を変えてしまったと思うと涙が止まらなかった。

    ⑥につづく
Posted at 2010/07/16 06:00:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 奇譚 | 旅行/地域
2010年07月15日 イイね!

半出来温泉奇譚 ④

「ツゥさんの話を聞いたことがあります。母と一緒に写っている写真を見ながら…。」
 サキと一緒に写っている写真?全く記憶にない。今、僕の手元にはサキの写真は一枚もない。
「母が亡くなった年のお正月でした。大学時代の思い出のアルバムを見せてもらいました。その中で一葉だけ雰囲気の違う男性が写っていました。それがツゥさんでした。」
「雰囲気が違うって、ハンサムではないってことでしょう?」
「ははは、そんなことありませんよ。ツゥさんは素敵ですよ。母の見る目もその写真だけは違っていたの。この人もお母さんの恋人?って聞くと、笑いながら違うわって…。でも、大切な人だって…。その時ツゥさんの話をいろいろ聞いたの…。」
「大切な人?」
 サキはなぜか気が合う女友達だった。同い年なのにいつも僕を子供扱いする女の子だった。僕が彼女にとって大切な人だったとは思えない。僕は彼女に何もしてあげられなかった。逆に彼女にはいろいろ助けてもらった。失恋をして自暴自棄になっていた僕がなんとか立ち直ったのもサキがいたからだ。
「そう…、そう言っていたわ。ツゥさん、今日5月4日は何の日か覚えていますか?」
「いや…、お母さんの誕生日は11月だし…。」
「母は覚えていたわ。ツゥさんと最後に会った日付を…。」
 郷里に戻って就職した後、GWに千葉に遊びに行ったことがあった。その時サキとも会って酒を飲んだ。そうか、あの日か…。
「その時、ツゥさんと1月の約束をもう一度確認したんですってよ。」
「1月の約束?!」
 そうだ、思い出した。大学を卒業する直前の誕生日にサキと約束したんだ。「5年間、待っててね。」「うん、待ってる。」確かにそう言い合った。
 「待ってて…」がサキの口癖だった。「ツゥが待っていてくれるから私、好きなことが出来るの…。」とも言っていた。

    ⑤につづく
Posted at 2010/07/15 04:52:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 奇譚 | 趣味

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 温泉に浸かり、懐かしい歌を口ずさむおやじです。  

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