『群馬の逆襲 日本一“無名“な群馬県の「幸せ力」 木部 克彦 著 彩流社』『続 群馬の逆襲―いまこそ言おう「群馬・アズ・ナンバーワン」 木部 克彦 著 言視舎』を読了しました。
先日、群馬県の山本一太知事が激怒する姿がテレビで放映されていました。都道府県魅力度ランキングに関するものでした。最初見たときは「去年は栃木県が最下位だったけれども、今年は群馬県が最下位なのか?」と思っていたのですが、昨年の40位が今年は44位になったそうです。最下位は茨城県でした。昨年最下位の栃木県は41位でした。北関東三県は毎回下位に低迷しています。県のトップである知事が怒るのも理解できますが「訴えてやる!」はやり過ぎだと思います。県民自らが魅力を感じていれば良いと思し、知事には県の魅力をアップするための施策を考えてほしいものです。
「邑楽町図書館」でこの本を見つけたので読んでみました。「群馬の逆襲」は2010年に発行されています。〔続〕は2012年発行です。2008年調査の「地域ブランド力」ランキングで群馬県は最下位だったそうです。すっかり忘れていました。それに刺激されて書かれた本です。作者の木部克彦氏はもちろん群馬県出身です。元は毎日新聞記者だったそうですが、現在は出版・福祉など多くの分野で活躍しているようです。私とほぼ同年齢だからでしょうか、書かれていることが感覚的に合います。
内容については実際に読んでもらうとして、ここでは2つのことについて述べたいと思います。まずはみんカラですから車についてです。
群馬県は自動車の所有率が高いというのは聞いたことがありますよね、ある調査では1位群馬2位茨城3位栃木です。北関東三県が上位を占めています。群馬県の自動車事情を県のHPで調べると、自動車1台当たり人口免許取得率(対総人口)・女性免許取得率(対女性人口)が全国一です。みんカラは群馬が支えているのです。
「群馬では。トヨタカローラより、ベンツやBMWが多く走っている」とありました。群馬では高級輸入車がやたらと走っているというのです。言われてみればそうですね。
群馬がスカイラインの「聖地」だったって知っていますか?長野県との県境近くに「芳ヶ平ヒュッテ」というのがあるそうです。そこにスカイラインの開発責任者である桜井眞一郎氏が泊まったことがあるそうです。その時に見たスカイラインに魅了されて次車の名前にしようと思いついたのだそうです。スカイライン乗りの方々はご存じでしたか?
最後に群馬県の名前の由来についてです。古代において関東地方北西部の地域は毛野(けぬ)と呼ばれていたことは知っています。奈良時代以降上毛野国と下毛野国に分かれたことも小学校で習いました。しかし、これでは群馬の由来は出てきません。群馬県ホームページの『
県名の由来』には、「群馬」の由来は「車」からとあります。なんと、群馬はもともとは車なんですよ。
2つ目は温泉についてです。草津温泉はもちろん伊香保温泉、水上温泉、磯部温泉などが紹介されています。群馬は全国屈指の温泉王国。もしかしたら「世界屈指」かもしれませんと述べています。大賛成です。先週も温泉ドライブに行って来た私が言うのですから間違いありません。でも次の指摘にはなるほどと思わされました。作者は高崎在住なのですが、職場の仲間と呑む時は市内の飲み屋さんで呑むよりも温泉旅館で呑む方が安上がりだというのです。これは気づきませんでした。高崎や前橋ならば午後5時に仕事を終え、誰かの車で伊香保温泉に行くのなら一時間もかかりません。6時前には温泉に浸かれるのです。6時半には生ビールで乾杯です。美味しい料理で日本酒を呑み、カラオケも歌えます。呑み疲れたら寝れば良いし、足りなければ石段街の居酒屋で呑んでも良いのです。家に帰る必要もありませんからタクシー代も代行代も必要ありません。翌朝は、起きられれば朝風呂に浸かれます。7時までに豪華な朝飯を食べて出勤すれば、8時には会社に着きます。理想的な生活ですね。
小倉淳という温泉ライターがいます。「群馬の小さな温泉」「みなかみ18湯」などを読ませてもらっていて私の温泉ドライブの参考にさせてもらっています。そんな木暮さんの「GO! GO! パラダイス」という曲を教えてもらいました。これは知りませんでした。私の持ち歌にしましょう♪
「群馬の逆襲」には他にも多くの群馬の魅力が紹介されています。知らないことがたくさんありました。私も木部さんや木暮さんに負けないように群馬の温泉や食の魅力をこのブログで伝えていきたいと思います。
Posted at 2021/10/17 10:19:14 | |
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