木曽は山の中

　訃報ブログです。葛城ユキさんが亡くなりました。７３歳でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
　ネットニュースなどでは「ボヘミアン」を代表曲として紹介しています。迫力のあるハスキーボイスで熱唱していた姿は忘れられません。大友裕子のカバーとまで紹介しているニュースはほとんどありませんでした。
　「ボヘミアン」を代表曲とするのに異を唱えるつもりはありませんが、私が訃報に接した時に思い浮かんだのはこの曲でした。

　「木曽は山の中」（作詞／作曲：松田篝）は、１９７４（昭和49）年に発売された葛城ゆき名義としては1枚目のレコードです。第7回ポピュラーソングコンテストで最優秀賞を受賞しています。ちなみにグランプリは小坂恭子の「恋のささやき」でした。
　高校生の時にラジオで聴いていました。大好きだったわけではありません。葛城ゆきという名前も知りませんでしたが、なぜか気になっていた曲です。あの頃「木曽路はすべて山の中である」で始まる島崎藤村の「夜明け前」は読んでいたでしょうか、憶えていません。
　「ボヘミアン」が流行っていた頃に葛城ユキが「木曽は山の中」を歌っていた歌手であると知った時にはとても驚きました。嘘だと思ったものでした。それも４０年前のことなんですね。