今回も訃報の話です。最近はついつい訃報欄に目が行ってしまいます。
岡本敦郎さんが亡くなりました。いい声の歌手でした。佐藤允さんが亡くなりました。いい顔つきの俳優でした。ジャイアンツにいた趙成珉が自殺しました。いい球を投げるピッチャーでした。
今年最初に目に飛び込んできた訃報はパティ・ペイジさんでした。「テネシー・ワルツ」(作詞:KING PEE WEE 作曲:STEWART REDD)をヒットさせたアメリカの歌手です。日本では1952(昭和27)年に江利チエミが和田壽三の訳詞でカバーして大ヒットさせました。わずか14歳の時でした。
江利チエミは美空ひばり・雪村いづみとともに「三人娘」と呼ばれ人気を博しました。私は3人の中で一番江利チエミが好きでした。彼女のイメージは「サザエさん」なんです。私は映画ではなくテレビで見たのですが、あの明るいキャラクターは少年ツゥを楽しませてくれました。
彼女の人生は高倉健との結婚してからの数年が幸福の絶頂であったようです。子供の流産、多額の借金、声帯の手術、自宅の全焼と不運が重なり、ついには高倉健とも離婚をしてしまいました。いつの間にか不幸が似合う女優になってしまいました。
1974(昭和49)年に発売された「酒場にて」(作詞:山上路夫、作曲:鈴木邦彦)は久しぶりのヒットとなりましたが、演歌調の暗い曲でした。そして、1982(昭和57)年2月13日に自宅マンションで一人寂しく亡くなったのでした。まだ45歳の若さでした。
江利チエミは1937(昭和12)年1月11日に生まれました。今日が誕生日なのですね。生きていれば76歳です。私が彼女を好きになったのは誕生日が同じだからなのでした。
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Posted at 2013/01/11 23:45:56 | |
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