リンゴの木の下で

　昨日の寅さんは「男はつらいよ 寅次郎の告白」でした。マドンナは吉田日出子です。魅力的な女優さんです。あの声としゃべり方は独特です。私は大好きでした。歌手としても、決して上手ではないのですが、不思議な魅力がありました。このブログでは「たんぽぽのお酒」を紹介しています。

　「リンゴの木の下で」（作曲：Egbert Van Alstyne　日本語詞：柏木みのる）は、吉田日出子の出世作である『上海バンスキング』（1979年初演）の中で歌われた曲でした。評判だったのは覚えていますが、この舞台は見たことはありません。
　そういえば最近、吉田日出子さんをあまり見ないなあと思って調べてみると、高次脳機能障害という病気に罹っているようです。まだ７１歳なのに…。もう治らないのでしょうか…。

　この曲「In the Shade of the Old Apple Tree」（作詞：Harry H. Williams　作曲：Egbert van Alstyne）は、もともとは１９０５（明治３８）年に作られたアメリカの歌です。日本では日露戦争中になります。当然知る由もありません。

　私がこの曲を知ったのはディック・ミネの歌でです。１９３７（昭和１２）年にレコード化されるとダンスホールで大人気になったそうです。もちろん私はダンスホールに行ったことはありません。懐メロとして聞いていたのです。
　ディック・ミネが歌うのはハワイアン風の編曲ですが、デューク・エリントンがリバイバルさせたように本来はジャズ風に歌っていたようです。谷啓の素敵な動画がありました（現在は見つかりません）。

　ＹｏｕＴｕｂｅに伊東ゆかりのカバーもありました。なかなかイイですね。ただし題名は「林檎の木の下で」となっていました。

　おおたか静流が歌う「林檎の木の下で」も紹介したかったのですが、ＹｏｕＴｕｂｅにはありませんでした。本木雅弘の主演映画『シコふんじゃった。』のエンディングで流れていました。私の記憶が消えないうちに是非アップしたいと思います。こうなりゃ、自分でＹｏｕＴｕｂｅにアップしてしまいましょうかね。（アップされていました）