
山口淑子さんに続いて山口洋子さんも亡くなりました。嘘だろうと思いました。山口淑子さんはある意味過去の人という感じでしたが、山口洋子さんは私がテレビをよく見ていた子供のころから当たり前のようにブラウン管の中にいました。一番古い記憶は『全日本歌謡選手権』という番組の審査員です。この番組から生まれた大スターが五木ひろしです。
「よこはま・たそがれ」(作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃)は1971(昭和46)年に発売されました。山口洋子さんの詞が斬新でした。ほとんど名詞だけの詞は衝撃的でもありました。五木ひろしはその後も山口洋子さんから詞を提供してもらい、次々にヒットさせていきました。「長崎から船に乗って」「待っている女」「ふるさと」等々。そして「夜空」で初めて『日本レコード大賞』を受賞したのでした。五木ひろしという歌手は山口洋子さんによって育てられたと言っても過言ではないのですね。
『全日本歌謡選手権』という番組にはいろんな歌手が出場しました。天童よしみ、八代亜紀もこの番組でチャンピオンとなり、その後スターになりました。変わったところではかぐや姫(第1期)も出場しています。迷曲「酔いどれかぐや姫」を歌いました。感動しました。
中条きよしもこの番組から生まれた歌手です。「うそ」(作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃)は1974(昭和49)年に発売されました。クラブのママだった山口洋子さんらしい詞です。中条きよしの甘い声とあいまってホステスさんたちから絶大な支持を集めました。
雨の東京、銀座でクラブ「姫」でブランデーグラス片手に洋子さんと文学や野球について語りたかったなぁ。もう一度逢いたいと思ってももう叶わないのですね…。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
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2014/09/17 06:12:57