芥川龍之介の「
羅生門」を久しぶりに読み返しました。なんで読もうという気になったかはわかりません。ここのところの梅雨空が影響したのかもしれません。
読んでいると「Sentimentalisme」という単語が出てきました。英語ではセンチメンタリズムですが、芥川はたしか仏語として書いていたはずですので、サンチマンタリスムと読まなければなりません。高校時代にこの単語に出会った時にはちょっとした衝撃を受けました。新しい言葉を出会えた喜びのようなものを感じたものでした。
「羅生門」を読んでいるうちに頭の中に流れてきたのがこの曲です。伊代ちゃんの「センチメンタル・ジャーニィ」ではありません(笑)
「黄昏のビギン」(作詞:永六輔&中村八大 作曲:中村八大)は、1959(昭和34)年に発売された水原弘のシングル「黒い落葉」のB面でした。60年近く前の曲ですが、多くの歌手のカバーされ今日まで歌い継がれている名曲です。水原弘は「黒い花びら」でデビューし、第1回日本レコード大賞を受賞しました。これぞプロという歌手でした。「君こそわが命」や「愛の渚」も好きな曲です。
「黄昏のビギン」は1991(平成3)年にちあきなおみもリリースしています。水原盤よりも、ちあき盤でこの曲を知った人の方が多いのかもしれませんね。この曲を発売した次の年に、夫である郷鍈治さんが亡くなりました。それ以降芸能活動はしていません。もう2度とちあきなおみさんの歌声を聴くことはないのでしょうか…。
YouTubeで中森明菜のカバーががありました。明菜ちゃんの本格的復帰はいつになるのでしょうか。
他の人のカバーを見ていたら和幸(加藤和彦、坂崎幸之助)の動画がありました。加藤さんの楽しそうに歌っている声を聴いていたら、センチな気分になってしまいました。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2015/06/22 05:37:26