思えば遠くへ来たもんだ☆海援隊

　フォークソングを夢中で聴いていたのは学生の頃です。ちょっと前までは若い頃の話をするときの枕詞は「三十年前は…」でしたが、もう「四十年前は…」が当たり前に口から出てくるようになりました。もう少しすると「五十年前は…」と迷うようになるかもしれません。いやだ、いやだ。
　あの頃のフォークシンガーもすっかり歳を取りました。拓郎は７１歳ですし、武田鉄矢も６８歳です。もう坂本金八先生も定年を過ぎているんですよね。過去ばかり振り返っても仕方がないのですが、それが好きだから仕方ないんです。今日はこんな歌を口ずさんでいました。

　「思えば遠くへ来たもんだ」（作詞：武田鉄矢　作曲：山木康世）は、１９７８（昭和５３）年に発売された武田鉄矢（海援隊）のシングルです。映画やテレビドラマの主題歌だったようですが知りません。アルバム『堕落編』」の7曲目にも収録されています。
　海援隊と言えば「母に捧げるバラード」や「贈る言葉」が有名ですが、私はこの曲が一番好きです。作詞は武田鉄矢です。中原中也の「頑是ない歌」の剽窃であるとの指摘がありますが、インスパイアされてできたと私は考えます。作曲はふきのとうの山木さんです。良いメロディを作りますね。

　二十歳の時に初めて聴きました。青春を謳歌していた頃です。失恋も経験しました。遠い昔のことです。この先どこまで行けるのでしょうね。