
今日は母の日です。私には母と呼べる人はもういませんので、母を偲ぶ日ということになります。
子供の頃は母親のことを「かあちゃん」と呼んでいました。父親は「とおちゃん」、それが当たり前でした。高校生の頃は少し大人ぶって「おふくろ」と言ったりしました。義母に対しては「おかあさん」を使いました。
自分の娘たちは私たちのことをパパ、ママと言います。それが当たり前のようになっています。しかし、私が子供の頃には違和感がありました。この曲を聴いた時もそうでした。
「おかあさん」(作詞:松岡弘子・補作詞:松崎由治 作曲:松崎由治)は1968(昭和43)年に発売されたザ・テンプターズの4枚目のシングルです。もう半世紀以上前の歌なんですね。ザ・テンプターズは「
忘れ得ぬ君」でデビューした後「神様お願い!」「エメラルドの伝説」をヒットさせ、GSブームを巻き起こしたバンドです。その勢いでこの曲もヒットしました。
この曲はザ・テンプターズの曲の中では異質です。メインボーカルがショーケンではないのです。松崎由治がボーカルだったのです。ショーケンはハーモニカとコーラスを担当していました。松崎由治はザ・テンプターズのリーダーでギターを担当していました。また松崎由治さんは「忘れ得ぬ君」「神様お願い!」の作詞・作曲もしていたのです。ザ・テンプターズはこの人に支えられていたのですね。
異質である理由がもう一つあります。それはこの曲の詞です。作詞者を見ると松岡弘子とあります。知らない人です。さらに補作詞に先ほど紹介した松崎由治さんの名があります。この詞は雑誌『平凡』で募集された歌詞を松崎由治が補作したものなんです。当時は雑誌『平凡』や『明星』がよく歌詞の募集をしていました。応募こそしませんでしたが、興味を持って読んでいました。
さて、2人の孫ちゃんですが、毎日ママ、ママと言って大好きなママを取り合いしています。娘は手を焼いているようですが嬉しそうです。このまま良い子に育ってほしいものですね。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2019/05/12 13:49:52