
せっかく神戸に来たというのに観光はしませんでした。ホテルの近くの生田神社は見ましたが、呑んだ後千鳥足で境内を歩いただけです。
初めて神戸に来たのは1981(昭和56)年でした。神戸北野異人館を散策し。風見鶏の館を見た記憶があります。この年は「ポートピア'81」が開催されていました。会場に行きましたが、何を見たのかさっぱり記憶がありません。思い出せるのは、大勢の観客の中を歩いていた光景だけです。会場に流れていた「
春咲小紅」がとても印象に残っています。
ほ~ら春先、神戸に見に見に見に来て~ネ♪
そして雑踏の中で孤独を感じていた私が口ずさんだのがこの歌でした。
「そして、神戸」(作詞:千家和也 作曲:浜圭介)は、1972(昭和47)年に発売された内山田洋とクール・ファイブの14枚目のシングルです。拓郎、陽水といったフォークに夢中になっていた頃ですが、歌謡曲も好きでした。演歌系ではクールファイブのファンで、前川清の歌い方が好きでした。昔から似ているなんて言われることもありましたので親近感を覚えていました。この曲や「
長崎は今日も雨だった」「東京砂漠」などはカラオケでもよく歌ったものです。
1995(平成7)年に発生した阪神大震災で神戸は壊滅的な被害を受けました。その年の紅白で前川清は万感の思いを込めてこの曲を歌いました。
先日、この歌の作詞者である千家和也さんの訃報に接しました。享年73歳でした。昭和を代表する作詞者の一人です。山口百恵の初期作品「としごろ」「
春風のいたずら」「ひと夏の経験」「冬の色」「湖の決心」「夏ひらく青春」「愛に走って」「パールカラーにゆれて」などや、麻丘めぐみの初期作品「芽ばえ」「悲しみよこんにちは」「女の子なんだもん」「わたしの彼は左きき」を作詞しています。また、キャンディーズの「
年下の男の子」「内気なあいつ」「その気にさせないで」も千家さんの作品です。あとアイドル系では林寛子の「
ほほえみ」「素敵なラブリーボーイ」、野口五郎の「君が美しすぎて」もそうです。演歌系では殿さまキングスの「恋は紅いバラ」、平浩二の「
バス・ストップ」、三善英史の「雨」、牧村三枝子の「少女は大人になりました」、西川峰子の「あなたにあげる」、内海美幸の「酔っぱらっちゃった」などがあります。さらには、奥村チヨ「終着駅」、麻生よう子「逃避行」、由紀さおりの「
挽歌」といった名曲も残してくれました。 合掌
ブログ一覧 |
流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2019/07/02 13:14:47