ジョー・バイデン(Joe Biden)氏がアメリカ合衆国の第46代大統領に就任しました。合衆国議会議事堂の襲撃事件が起きた時にはアメリカはどうなってしまうのだろうかと心配しましたが、無事に新大統領の就任式が行われて良かったです。バイデン氏にはアメリカ合衆国のためだけでなく、世界平和のためにも頑張ってほしいものですね。
戦後の日本は急速にアメリカナイズされていきました。日本のテレビでは『ローン・レンジャー』『ララミー牧場』といった西部劇が放映されました。『奥様は魔女』や『名犬リンチンチン』『名犬ラッシー』を観てアメリカの生活に憧れました。『じゃじゃ馬億万長者』などというドラマを毎週楽しみにしていたものです。
音楽では、現在ではオールディーズと呼ばれるアメリカンポップスが自然と耳に入ってきました。エルヴィス・プレスリー、ポール・アンカ、エンゲルベルト・フンパーディンク、ニール・セダカ、フランク・シナトラ、ザ・プラターズ、コニー・フランシス等の歌は本人だけでなく日本人歌手がカバーすることによって多くの日本人に愛されました。私が意識してアメリカの音楽を聴くようになったのは1970年代です。 イーグルス、サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエル、カーペンターズなどのミュージシャンです。ラジオで聴いて気に入ったものは、音楽好きの友人にカセットに録ってもらったものでした。
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「この素晴らしき世界(What a Wonderful World)」(作詞/作曲:G・ダグラス&ジョージ・デヴィッド・ワイス)は、1968(昭和43)年にルイ・アームストロングが世界的に大ヒットさせた曲です。
サッチモおじさんのこの歌が深夜放送から流れてきた時、ちょっとした戦慄が走りました。「なんだ、この歌は?」と思いました。しゃがれ声でごつごつした歌い方はプレスリーやシナトラとはある意味正反対です。決して上手とは言えません。歌の内容も英語ですので半分も理解できません。でもこの曲はそんなことは超越していました。ひしひしと感動が伝わってきたのです。
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小学生の頃はただただアメリカに憧れていましたが、だんだんとアメリカの暗部も知るようになりました。その一つがベトナム戦争です。この曲はベトナム戦争への嘆きから生まれたそうです。そして人種差別という問題もあります。サッチモも人種差別が当たり前の社会で生きてきました。サッチモおじさんにはそれらに対する怨念や怒りは当然あったことでしょう。しかし、私はこれを聴いていてそういうものはあまり感じられません。どちらかというと明るいイメージがするのです。温かく感じるのです。聴いているうちに精神が浄化されるような名曲です。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2021/01/21 13:03:06