はっぴいえんど解散とシュガー・ベイブ登場

　１９７３年9月21日に文京公会堂において開催された『CITY-Last Time Around』がはっぴいえんどの解散コンサートと言われています。しかし「大瀧詠一の福生ライフ始まる」で紹介したようにこのコンサートの前に大瀧詠一はすでにソロでの活動をしています。はっぴいえんどは１９７２年末で正式に解散していたのです。
　高校生だった私はこの辺の事情は知りません。はっぴいえんども名前だけは知っていましたが、アルバムを聴いたのは学生時代でした。ロック系はあまり聴かなかったのですが、はっぴいえんどは別でした。『ゆでめん』と『風街』はよく聴きました。あの時にはもう解散していたのですね。
　シュガー・ベイブについては今回は割愛します。

　「抱きしめたい」（作詞：松本隆　作曲：大瀧詠一）は、１９７１（昭和46）年に発売されたはっぴいえんどの2枚目のアルバム『風街ろまん』に収録されています。このブログでは「風をあつめて」と「夏なんです」を紹介しています。
　この曲を聴くのは久しぶりです。題名は忘れていたのですが歌詞はなんとなく覚えていました。聴いているうちに学生時代の下宿の光景が浮かんできました。少し傾いた部屋の中で僕は煙草を吸いながらカセットデッキではっぴいえんどを聴いているのです。そしてきみのことを考えているのです。