
「男はつらいよ」は寅さんの魅力が一番ですが、それを支える登場人物も忘れられません。マドンナは日本を代表する女優ばかりです。みんな好きなのですが強いてあげるとすれば『第7作 男はつらいよ 奮闘篇』の榊原るみさんと『第44作 男はつらいよ 寅次郎の告白』の吉田日出子さんが大好きです。リリー役の浅丘ルリ子さんは言うまでもありません。寅さんと結婚して欲しかったですね。
男優も印象深い役者が多いですね。小学校の教員役の田中邦衛さんはさすがの演技でした。「男はつらいよ」には欠かせない役者であるすまけいさんも存在感がありました。また米倉斉加年、柄本明、イッセー尾形、桜井センリなども摩訶不思議な演技を披露してくれました。それからテキヤ仲間のポンシュウ役で毎回のように出演していた関敬六さんは足利出身なのですよ。
「とらや(くるまや)」の家族は昭和の家族の典型だと言っても過言ではないでしょう。いつも問題を起こす兄寅次郎の最大の理解者が妹さくらでした。
「さくらのバラード」(作詞:山田洋次 作曲:山本直純)は、1972(昭和47)年に発売された倍賞千恵子さんの曲です。聞けばすぐにわかると思いますが。兄である寅さんを歌った作品です。
倍賞千恵子さんは「男はつらいよ」を観るまでは女優と言うよりも歌手としてのイメージが強かったです。「
下町の太陽」「さよならはダンスの後に」「
忘れな草をあなたに」を聴いては歌のうまい女の人だなと思っていました。美しい日本語で歌う歌手は最近ではあまりいないですね。
映画「男はつらいよ」から生まれた曲ですが、作品の中で歌われたのは「第16作男はつらいよ葛飾立志篇」の一度だけでした。演出上歌詞は変えられていました。しかもタコ社長(太宰久雄)が最後まで歌わせないで遮るのが大変残念でした。
倍賞千恵子さんも81歳になりました。まだまだお元気でお若いです。「男はつらいよ」と寅さんの魅力をこれからの令和の時代にも語り続けて欲しいと思います。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2022/10/16 21:17:50