昨日は職場の飲み会でした。睡眠不足の私は8時くらいには朦朧としていて、いつものように意識がなくなりました。目の前にはショートカットでボーイッシュな可愛い娘さんがいたのに最後までおつき合いすることができませんでした。
しかし、昨日は衝撃的な話を聞くことが出来たのです。
私の職場にフクさんという人がいます。美術に造詣の深い人です。普段は仕事上の会話をするくらいなのですが、飲み会になると私的な会話をします。学部こそ違いますが、職場で唯一の大学の先輩です。学生時代の話で盛り上がります。
昨日はフクさんが、学生の時には軽音部にいたという話をしていました。フクさんはヴォーカルだったそうです。私も三人の会というフォークのバンドでヴォーカルをしていたので話は大いに盛り上がりました。
「軽音部といえば、マツモトというのがいたんじゃないですか?」
「人文学部のマツモトね、バンドを組んだことはないがベースをやっていたやつだね。」
「友達というわけではなかったけれど、ベースはうまいなぁと思っていましたよ。」
「人文学部といえば僕のバンドにも一人いたなぁ。」
「へぇ、誰だろう・・・。」
「キーボードをやっていた女の子だよ。ぽっちゃりとした可愛い子だったねぇ…。」
「えっ?もしかしたら・・・・・・・・、ミズシマサキではないですか・・・・・・?」
「そう!そうだよ、ミズシマだよ!」
サキが十数年前に癌で亡くなったことを言うとフクさんは驚き、泣いていました。私も一緒に泣きました。
私は不思議な感覚に陥りました。目の前の可愛い娘さんがサキに見えてきたのです。サキがまた私に会いに来てくれた・・・。
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奇譚 | 日記
Posted at
2010/07/21 06:08:08