
10月になりました。平成25年度も後半となりました。この時期の異動はあまりないはずなのですが、昨日はある女性とお別れをしました。
その女性は出会った時から利発さが感じられる美人さんでした。ピアノが上手で私の知らないクラッシックから今流行りの歌まで弾いてくれました。音楽に造詣の深いリエさんもほめていました。ただ、時々見せる暗い表情が気になりました。
「別涙(わかれ)」(作詞/作曲:因幡晃)は1976年に発売された因幡晃の2枚目のシングルです。同年に「
わかってください」でデビューした因幡晃は独自の世界を歌いあげ現在まで根強い人気を持ち続けている歌手です。
実は私は彼と同じ名前なのです。ですからいつも気にかけてきたのです。カラオケでも彼の曲はよく歌いました。特にこの「別涙(わかれ)」は親しくてきた女性との別れの場面では必ず歌いました。昨日はカラオケにはいきませんでしたが、YouTubeで聴いて涙しました。
「もうそろそろ行きますね。」
私は彼女のリュックサックを持って後ろを歩いた。背中が気になった。
「ちょっと痩せた?」
「そうね、少しだけ痩せたみたい。」
「体にだけは気をつけてね。」
「ありがとう…。」いつものように伏し目がちに言った。
「ねぇ!」
「なあに?」
「あなたと一緒にやりたいことがあったんだ。」
「・・・。」私の方をじっと見つめていた。
「あなたが弾くピアノで歌ってみたかったなぁ…。」
「ツゥさん、お世話になりました。本当にありがとうございました。」
最後は目には涙が光っていたが、笑顔だった…。
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2013/10/01 19:14:51