
「剣菱」(
剣菱酒造)を呑んでいるといつもある光景が頭に浮かびます。
私は千葉で学生時代を過ごしました。大学1年生の秋にある先輩の家に遊びに行きました。部屋中に本が積まれていました。圧倒されました。先輩は小さな卓袱台の上に湯呑みを置き、一升瓶で酒を注いでくれました。それが剣菱でした。私がまだ日本酒をほとんど呑んだことがなかった頃のことです。コップ一杯の酒を全て呑み干したのかどうかも憶えていません。先輩が熱く文学について語る姿はよく憶えています。間違いなくその晩、私は酔いました。そしていつかはこの先輩のようになりたいと思いました。
「ホームにて」(作詞/作曲:中島みゆき)は1977(昭和52)年の9月に発売された中島みゆきの5枚目のシングル「わかれうた」のB面です。同年の6月に発売されたサードアルバム『あ・り・が・と・う』にも収録されています。当時、どちらのレコードも買った記憶がないのでラジオで聴いていたのでしょうね。。
千葉での四年間は私の人生の中で一番輝いていました。恋もしました。(失恋もしました…)多くの本を読みました。仲間とバンドを組んでフォークソングを歌いまくりました。それでも年に1、2回は足利に帰りたいと思うことがありました。千葉から足利の実家までは3時間もあれば余裕でついてしまいます。私にとっての「ホーム」は総武線の西千葉駅と稲毛駅のものなのです。
中島みゆきは北海道の札幌出身です。みゆき姐さんも上野駅から夜行列車に乗って故郷に帰ったことがあるのでしょうかね。それにしても詞が素晴らしいです。
秋の夜長にじっくり聴きたい名曲です♪
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流行歌研究会 | 音楽/映画/テレビ
Posted at
2013/10/08 20:00:51