いとしのマックス☆荒木一郎

　湘南の海、真夏の太陽が似合うのが加山雄三なら、ダンスホール、夜の月が似合うのが荒木一郎です。湘南ボーイにはなれそうもないと思った田舎の洟垂れ小僧はサングラスをかけた不良っぽいあんちゃんに憧れたのでした。
　荒木一郎は１９６６（昭和４１）年に「空に星があるように」でデビューしました。日本レコード大賞新人賞を受賞しています。２曲目の「今夜は踊ろう」もヒットしてスターの仲間入りをしました。

　「いとしのマックス」（作詞／作曲：荒木一郎）は１９６７（昭和４２）年に発売された荒木一郎の５枚目のシングルです。間奏の最後の♪Do Do Do Do ・・・・ＧＯ♪の部分がたまりません。特に「ゴ～」が何とも言えずセクシーです。
　この頃には加山雄三と人気を二分、いや私のイメージでは上回る人気を博していました。ところが１９６９年に強制猥褻致傷の容疑で逮捕されてしまいました。告訴取下げにより不起訴となりましたが、このスキャンダルによって芸能界から消えてしまいます。でもこの不良はそんじょそこらのただのお馬鹿な不良とは違いました。１９７１年に再び表舞台に登場してきます。役者として多くの映画や「悪魔のようなあいつ」のようなドラマに出演しました。歌手としても「君に捧げるほろ苦いブルース」をヒットさせました。Ｂ面の「ジャニスを聴きながら」も好きな曲です。
　日本のシンガーソングライターの草分けでもある加山雄三と荒木一郎、あなたはどちらが好きですか？